まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

考えていること

らんまん

朝ドラ欠かさず見ていたという人が身近に多い。私は見なかった。 もしこの時代の昆虫学者で同じようにドラマを作るとしたら、加藤正世が候補にあがるのは間違いないだろう。でも牧野富太郎ほど有名ではないし逸話もあまり残っていないような気がする。加藤正…

日本のコガシラミズムシ決定版

zookeys.pensoft.net 思い出話を下記に書いた。 コガシラミズムシ|吉富博之 実は、本論文が出たことで、(私が知る限り)世界で2人目の偉業を私は達成することができた。 甲虫目の現生種は4亜目に分けられ、おそらくその4亜目それぞれの単系統性はゆるぎな…

北杜夫「谿間にて」

中高生の頃、北杜夫が好きで読み漁っていた。 「谿間にて」はフトオアゲハが出てくるのでとても印象が残っている作品だったが、「やどりが」に連載されていたものだとは知らなかった。そのうち、この学会誌(?)がJSTAGEなどで公開されるようになることはあ…

ライブ

先日、高校生の息子が人生初ライブに行った。あいみょん。良かったらしい。影響されギターはじめようかななどと言っているので、音痴なのだからヤメレ、と言っている。 思い返せば自分もライブ・コンサートに初めて行ったのが高校生の時だった。谷村新司。無…

恩師

直接の恩師は有田豊先生だ。学部・修士と6年間お世話になったが、在学中はそりが合わなかった。とても苦手だった。先輩から、おまえは思っていることがすぐに顔に出るからいけないんだよ、と言われたが、その先輩も有田先生との関係を悩んでいたのでお互い様…

鯨骨生物群集

最近、大阪でマッコウクジラが打ちあがって、標本にするしないで揉めていたが、結局は紀伊水道に沈めることになった。ニュースでこんなに大きく取り上げられるとは。大阪だからか、瀕死だったけど生きていたからか。 大阪自然史は標本にしたかったようだけど…

2022年レビュー

今年は山登りに目覚めた年だった。1月15日からYAMAPをはじめたが、242ピークをゲットしたのはかなりハマった成果だと思う。このアプリはフィールド調査と親和性が高いのでもっと虫屋が使うべきだと思って紹介記事まで書いたりもした。 愛媛に来て以来一番フ…

石垣島の大規模ゴルフリゾート開発

www.wwf.or.jp そもそも、ゴルフ人口が日本では減少しており(たとえばこれ)、各地でゴルフ場が閉鎖されている現在に、新たに開発する意味が判らない。 石垣島には20年以上行っていないので忘れてしまったが、確か大きなゴルフ場がいくつかあったはず、と思…

益田匹見風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見

www.env.go.jp 準備書まで進んでいるとは知らなかった。対象事業実施区域がどこなのか図面が出てこなかったので判らないが、意見書を見る限りかなり良さそうな環境に13基建てるようだ。ちょっと心配。少なくともブナ林には手を付けて欲しくないなぁ。

スパイク長靴

私は基本的に山登りはスパイク長靴である。メリットは多く、すぐに水溜りに飛び込めたり木登りできたり滑らなかったり安かったりマムシが怖くなかったり。もちろんデメリットも多く、本格的な登山するなら登山靴を履くべきだろう。しかし私が山に登るのは調…

連勝

この1週間は気が気でなかった。 部活の合宿に参加した息子。合宿は他校も集まるもので、この時期にやるべきなのか、保護者としてはいろいろ考えることもあったが、やはり2日目にコロナ陽性者が出て中止になって帰ってきた。陽性者とは学年も寝ていた部屋も違…

香川照之の昆虫すごいぜ!「カマキリ先生☆石垣島へ行く」

録画していたので見る。どこか離島に行きたくなった。4泊5日で4月にロケしたなんて羨ましいなぁ。 気付いた誤同定は以下の通り。 ヤエヤマヒメボタルがたくさん光っているのは良いが、昼間に撮影したヤエヤマヒメボタルとしてホタルツツカッコウがの写真が!…

ヒアリ対策の強化とアメリカザリガニやアカミミガメ対策のための規制手法の整備

www.env.go.jp やっと閣議決定された。特にアメリカザリガニについては様々な意見が出ていたし、数年前から時折流れる噂のような情報・報道が先行していたので、やっと正式決定で良かった。これで授業でも取り扱える。 大平仁夫(1950)昆虫に関するザリガニ…

マーキング

山に登っていると、どんなマイナーな山でもガイドで出てくるようなルートには必ず印がしてある。次に登る人のためにルートを明示してくれる奇特な人がいるのだろう。これは昨今の登山ブームのお陰なのか、この地域の特徴なのか判らないが、時々ルートを悩ん…

漫画

私の漫画の好みは単純だ。カッコいい男性が出てくる、動植物がしっかり描かれている、そして食事にこだわる。ということで、最近の一番のお勧めは「ゴールデンカムイ」な訳だが、いろいろあって「ランウェイで笑って」を最近読んだ。これらの要素はほとんど…

チョウ類保全協会シンポ

チョウ類保全協会のシンポジウムを視聴した。実は遠藤孝一さんの講演を楽しみにしていた。 当時、宇都宮大学の学生だった遠藤さんは、探鳥会で何度か顔を合わせたことがある程度の繋がりだったが、小学生だった私にとって憧れだった。結局、虫に目覚め大学で…

公聴会

自宅の近くに商業施設ができる計画が数年前から持ち上がっている。そんなに敷地面積が大きくない店舗だが、子供たちとホウネンエビをとったりカルガモの親子がいたりした水田が潰されるのはちょっと嫌だなと思っていた。ただ、自分も移り住んできた側だし、…

日本語で報文を書くこと

ポール.J・シルヴィアの「できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか」では、日本語で報文を書くことは、例えば和文誌に論文を書いたり短報を書くことは、意味がないことのように書かれていた。それはある意味正しいと思う。でも最近はそ…

ペットショップ

昨日、郊外のペットショップを久しぶりに覗いた。ここには数か月に1回は来て、何を買うわけではなくブラブラする。 数年前になるが、このペットショップでは日本産淡水魚や水生昆虫のグレーなものが売られていて、個人的に眼をつけているのだ。と言っても警…

火力発電

wired.jp 先日、父親から電話が来た際に話したところだった。 論文としてもしっかり公表されているのか。これが事実だとしたら、火力発電のリプレイスなどはどんどん推進しても良いのではなかろうか。まぁCO2だけでなく化石燃料からの脱却も考えなければなら…

鬼滅と虫屋

虫屋なら蝶屋敷で飛び回っているアサギマダラを見てテンションあがったと思う。アニメも漫画もアサギマダラが描かれていたと思うが、特にアニメでは飛び方もまさにアサギマダラで良かった。成虫も体内に毒を有すると言われているので、ぴったりだ。今日、山…

スミナガシの赤

小学校4年生の夏休みの自由研究は、その当時の時代の流れだと思うが、学年全員昆虫採集・昆虫標本が義務化されていた。私はもともと生き物が好きだったし真面目な子供だったので、夏休み前から用意し段ボール箱の底に発泡スチロールを貼り標本を入れサランラ…

秋の気配を感じる虫

多くの人にとって、この時期は夏がはじまるウキウキなときなのかも知れないが、生き物好き、特に虫屋にとっては秋の気配を感じて少し憂鬱になる時期でもある。 この盛夏に秋の気配を感じさせる虫が出現しはじめるのだ。何種もいるが、特にツクツクボウシとア…

UNAGI

コロナ下でウナギ店への衣替えが相次ぐ理由(毎日新聞) - Yahoo!ニュース ここ最近のニュースの中で一番体に堪えるニュース。悲しい。 SDGsって何?

専門家

”修士論文はたまたまですけれども「キムネマルハナノミ属の分類学的再検討」” そんなことを言えるチャンスはないだろうな。あまりにも使える機会がなさそう。 とにかく学位持ちで優秀な副知事がいたことは、幸運ということもあるけど知事が優秀だったという…

緊急安全確保

各地で大雨などによる災害が頻発している。非常事態。見守るしかないのだが、心を痛めている。特に馴染みの地名が出てくると心配になってしまう。 TVニュースを見ていて、アナウンサーが「緊急安全確保です!」というよりも、「レベル5の緊急安全確保です!…

ヒグマ

朝から東区に出たヒグマのことで頭がいっぱい。嫁さんの実家まであとちょっとのところで駆除されたようだ。それにしてもあんなところに出るとは本当に驚き。向こうに住んでいた時によく行っていたイオンとか駐屯地とか出てきて懐かしかった。どこから来たの…

悲しいことがあった2

これもこの前登った山での出来事。 山を下りて林道に停めた車に戻ってくると、ネコがいた。まだ幼いペルシャ系のネコだった。人を見ても逃げようとしないし、車の横で腰を下ろした状態でじっとしてこっちを見ている。おいおい、ここは山の中だし一番近い民家…

悲しいことがあった

この前登った山でのこと。 倒木の上にマムシがいた。何か違和感を感じ近づくと、頭を潰された死骸だった。おそらく数日前に殺されたものだと思う。山道ではときどきこういう死骸を見ることがある。有毒のマムシだけでなく、無毒のアオダイショウやシマヘビを…

ヘビはヘビ屋

最近滅入る話やニュースばかりだったが、逃げ出したアミメニシキヘビを捜査にあたった警察ではなく専門家が屋根裏から瞬時に見つけ出したニュースは、近所の住民や関係者には申し訳ないが、個人的には久しぶりに嬉しいニュースだった。 ヘビを野外で見つける…