まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

【書評】 坂上昭一の昆虫比較社会学

山根爽一・松村雄・生方秀紀(共編)(2022)坂上昭一の昆虫比較社会学.354pp., 海游舎.

坂上昭一とその弟子、系譜の記録。こういう本はどんどん出て欲しいけど、なかなか出しにくい時代になっているのと出せる人間が減ってきているのだろうと思う。

オーストラリアのカミキリ亜科

M. Jin et al. (2022) Phylogenomics resolves timing and patterns in the evolution of Australasian Cerambycinae (Coleoptera: Cerambycidae), and reveals new insights into the subfamily-level classification and historical biogeography of longhorn beetles. Molecular Phylogenetics and Evolution 172: 107486.

オーストラリア区に分布するカミキリ亜科の主たる属を解析し、族の問題などに言及している。旧北区の属種には言及が少ないので日本産における変更はない?

フィールド

演習林に採集に行く。が、狙いのものは採れず。天気もイマイチだったので、主稜に登りせっかくなのでシラツエまで足を延ばす。帰りは今まで歩いていない尾根を下りる。痩せ尾根でビビった。

 

中国のサンヨウベニボタル

Liu, T., Liu, H., Tong, J., & Yang, Y. (2022). Habitat suitability of neotenic net- winged beetles (Coleoptera: Lycidae) in China using combined ecological models, with implications for biological conservation. Diversity and Distributions, 00, 1– 18. https://doi.org/10.1111/ddi.13545

中国ではまだまだ見つかりそうだし生息適地もありそうという報告。ただ、ネオテニーを示すベニボタルって単系統なんだっけ?ボルネオの有名な大きなサンヨウベニボタルと中国などインドシナで見つかっている体の小さな種とはだいぶん違うものに見えるけど。日本でも雄ばかり見つかっていて良く調べると雌はネオテニーでした、という種がいるかもしれない。

ボルネオのキナバルでみたサンヨウベニボタル

ボルネオの低地でみたサンヨウベニボタル

Tetratoma (Abstrulia) pictipennisを韓国から記録

S.-G. Lee, S.-W. Jung, & Y.-H. Kim (2022) Tetratoma (Abstrulia) pictipennis New to South Korea (Coleoptera: Tetratomidae), with a Key to Species of the Subgenus Abstrulia. Anim. Syst. Evol. Divers., 38(2): 65-68. 

Nikitsky(2004)から本亜属の種の検索表を引っ張ってきており有用。