山に登っていると、どんなマイナーな山でもガイドで出てくるようなルートには必ず印がしてある。次に登る人のためにルートを明示してくれる奇特な人がいるのだろう。これは昨今の登山ブームのお陰なのか、この地域の特徴なのか判らないが、時々ルートを悩んだ時に助けられたりもする。でもちょっと思うとことがある。
この赤のビニテは本当によく見かける。この辺で一番のメジャーマーキング。こんな細尾根だれも通っていないのでは、なんて思っていてもこの赤テープが付いていたりする。巻き方が同じだったりするので、だれかスーパーマンのような1人の偉業なのだろうか。
この手のスズランテープもよく見かける。色は青だったり赤だったり。巻き方もまちまちなので、おそらく複数の人によるものだと思う。
これは黄色のビニールテープ。もしかするとこれは道しるべではなく林業関係者が付けたものかも。
これなんてすごいことになっている。
でもせっかくマーキングするなら生分解性のテープを使ってほしい。たぶんこのピンクテープはそれだと思うけど。この商品なんかお勧め。やっぱり自然に帰る素材の方が良いでしょう。少し割高かも知れないけど、ぜひお願いしたい。
ところで北海道にいるときに、このピンクテープをエゾシカが食べるという話を聞いたことがあった。今調べると逆に獣害対策でピンクテープが利用されたりもしているとのこと(これなど)。どっちが正しいのだろう?仕事でエゾシカの生息個体数調査をすることになり、一般的な糞塊法や糞粒法はとてつもなく大変なので、林道に一定間隔でピンクテープでマーキングしておき、マークの紛失割合でシカの個体数を割り出すということを真剣に考えたことがあったが、結局実施しなかった。冬季などシカが飢えている時期には結構有効な手法だったりするのでは、と今でも思っている。