まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

考えていること

恩師

私には恩師と呼べる人が何人もいる。そんな恩師の顔をこの写真の中に4人も見つけ驚いた。皆さん若い。

私たちはどうやって生き物を識別しているか?

虫屋の中では、採ったやつが一番偉いという不文律がある。野外で実際に自分自身で探すこと、採ること、触ること、そういった経験は標本や文献による知識に勝るということかと思う。実際に私たちは生物を識別する際に大きさや色彩や行動など図鑑に書かれてい…

タトウ標本の有効性

中学3年生の頃から、冬季にケヤキの樹皮下で越冬している昆虫を調べ始めた。いろいろな昆虫が得られること、都市近郊の公園のケヤキなどでもたくさん昆虫が採れること、冬季に他にやることがないこと、ではまっていた。大学生になり、一時は卒論として調べて…

IPMとウィズコロナ

IPM(Integrated Pest Management)は総合的病害虫管理といって、”病害虫の防除に関し、利用可能なすべての防除技術を利用し、経済性を考慮しつつ、適切な手段を総合的に講じる防除手法のことである(wikipediaより)”。簡単に言うと、化学的防除(殺虫剤系…

ナウシカ

昨日は「風の谷のナウシカ」が金曜ロードショーで入っていたので娘と一緒に見た。何度見ただろうか。とにかくジブリ作品の中で一番好き。昨夜の放送はデジタルリマスター版なのだろうか、色彩が以前見た時よりも鮮やかな気がした。あと、画角も何か気になっ…

調査

5時起床。6時出発で鳥類調査のお手伝い。寒い・・・・午前中だけで6地点廻る。小鳥の影が多く楽しい。 スポーツは心技体とよく言われるが、生き物調査も心技体だと思う。このバランスが大切。今日は調査中にこのことばかり考えていた。今回の調査はある高齢の方…

事故

もう済んだ話なので書いておく。今年の夏に近くのショッピングセンターに買い物に行った帰り、嫁さんが運転し私が助手席に乗っていたのだが、事故にあった。こちらは2車線の優先道路を走っていて、左の細い脇道(よく抜け道で使われている)から入ってきた車…

組織

あくまで私的な経験である。今騒がれている学術会議のことではない。 ある組織Aの下部組織Bがある。そのBはいろいろなミッションを任せられていたりAに対して意見を言ったりする立場にある。Bの運営は面倒だ。運営する側の構成員となると仕事も増えるのでだ…

釣りキチ三平

矢口高雄さんの訃報。悲しい。 釣りキチ三平は子供のころにテレビでアニメを見て、学生の頃に研究室に漫画が揃っていたので読んだ。漫画の最終回は、最初に読んだときに号泣してしまった。あんなに泣かされた漫画はいままで他にない。魚紳さんがヘリから降り…

野生生物調査はドキドキがいっぱい!

”人間は「眼」ではなく「脳」でこの世界を視ているので・・・ 知識や関心がないと意外と生き物に気づきにくい。 逆に知識がある人は見つけるのが超人的に上手い。” 「わいるどらいふっ! 2 」が本屋数軒回っても入手できなかったのでAmazonで注文した。すると…

未来少年コナン

最近は、月曜日の朝にいつもよりも少し早く起きて娘と一緒に、録画した未来少年コナンを見るのが楽しみだった。今週は最終回。親子の共通の話題が1つ減ってしまうのが寂しい。 コナンはタイムリーに見ていたはずだがその記憶なはなく、たぶん再放送を見てだ…

魚類図鑑

中学生の頃にサンタさんに貰った淡水魚の図鑑のページから、手書きのメモが出てきた。採れた鮒を何とか同定しようとした幼い頃の涙ぐましい努力。たぶん中学2年生の頃。 この図鑑よりも後に出たヤマケイの淡水魚の図鑑も持っているし、最近出た図鑑も買った…

例の件

学会連合としても声を上げるとのことで、些末弱小学会にも同意して欲しいとの声がかかった。個人的にはあまり騒ぎ過ぎない方が良いと思っていたが、いろんな意見をみて、最終的には学会長の判断で、声明に同意することになった。 以下の意見がとても丁寧に纏…

上野俊一先生逝去

上野先生の逝去の報に接し、大きな喪失感を感じる。心からのご冥福をお祈り申し上げます。 高校生のころから名前を拝見しお姿を見かけるたびに背筋が伸びる思いでいた。大先生というような風格と上品ないでたちと振る舞いであった。大学生になり研究をスター…

会議

朝から昼過ぎまで会議。1時間の昼休みをはさみ、次は18時まで会議。疲れた… 戻って作業しようと思ったが直帰。 夜、嫁さんと息子が見ていたTVを何気なく見ていたら、まっつー登場!お元気そうで何より。短いコーナーだったが、ほのぼのした雰囲気が伝わって…

籠る

午後に買い物に付き合う以外は家に籠って来週の集中講義の準備など。受講生の1/4くらいからは返答が無くて困っている。オンライン授業だと、出席するかしないかをはっきりさせてくれないと、オンラインに対応できなくて受講できないのなら救済策を考えなけれ…

いろいろなところに旅行すること

いろいろなところに実際に行くことはとても大切なことだと思う。行ったことある場所だと愛着もわくし、そこで災害が起こった時も地元で起こった事のように心を痛めることもできる。子供たちを見ていてもやはりそうで、行ったことない場所で起こったことだと…

Zootaxa

Zootaxaにimpact factor(IF)が付かなかったことに抗議する署名。 Zootaxaは2001年から出版を開始した雑誌。私の知り合いでは山田君か石川君が最初に投稿し(うろ覚え)、興味あるけど警戒していた私はすぐにどうだったかをメールで聞いた思い出がある。そ…

やまとなでしこ

嫁さんが録画していたので、思わず見てしまった。懐かしい。あの頃はそんなセレンディピティが転がっていればよいなあ、と思いながら見ていた。 堤真一がよい。 大学院出て、魚屋やって、アカデミアに戻り、その後は建築設計事務所立ち上げ、夢敗れ高校の数…

老化

体力の衰え、記憶力の低下、夜が弱くなったり視力が落ちてきたり、そういったことを実感する年齢なので、そういったことにいちいち驚かないが、ショックなほどに老化を実感させられたことがあった。 昨日は大万木山に登った。これでこの山に登るのは4,5回目…

分野のしきたり

元建設業界に近いところにいた自分にとって、今世間で揉めている話題はピントがずれていると思っていた。下請けに丸投げは、ある一定割合以上は違法だと思っていたから。で、調べてみると「建設業法」で禁止されていることのようだ。ということは、他の分野…

雑誌名

今からもう10年近く前、新しい和文誌を発行する際の編集委員長になった。させられた、というのが正確かも知れない。今だから書いても良いと思うが、私は「甲虫ニュース」という名前が好きだったのでその名前を継続することを推していたが、様々な意見が寄せ…

こんな時こそBIOME

BIOMEをはじめて1年が経過した。今でもちょこちょこやっている。ときどき面白い投稿などあってどきっとさせられる。この前は、図鑑に出ていない甲虫が出てきて驚かされた。なぜ知っているかというと顕著な種だし、いまタイプを借りて再記載したいと思ってい…

爪痕

永幡嘉之(2011)爪痕~東日本大震災~月刊むし(483):50-54. 改めて読んだ。これをその年の数か月も経たないうちに書いているのが凄い。 「安全な場所からやり場のない怒りを誰かにぶつけているという点においては、どの記事も本質的には変わりはないし、…

パブコメ

注目している隣県のパブコメ問題。全頁をPDFにしてGoogle drive使って公開している。それは県ではなく一般有志(?)が行っている。これ、やってよいのなら県議会が行うべきだったのでは?ますます県のダメなところが浮き彫りになった感じ。公開している側が…

非常事態宣言

日本では他国と異なり非常事態宣言を受けても都市のロックダウンのような強い制限を設けずに対応している。不用不急の外出や店舗の営業の自粛要請などを行い、人との接触機会を8割減らすという数値目標まで出している。ここ数日の報道を見る限り、なかなか数…

日常と非日常

生物多様性保全やSDGsの各取り組みって、日常の平和がベースなんだよな、とつくづく思う日々。昨日は久しぶりに生協食堂で昼食を食べたら、お茶の提供をやめてペットボトル、スプーンは使い捨てのプラスプーンになっていた。それらがコロナ対策としてどれく…

石原先生

研究室を整理していて出てきた新聞記事。ナチュラリストとして素晴らしい活動をされていたと思う。特に空散への反対活動については、かなり厳しい口調で書かれたものも多い。その当時は各地にこういったナチュラリストで博識な専門家がいた。石原先生にはお…

生協食堂

生協の食堂に並んでお盆に味噌汁を載せていた。ご飯を注文したところで、ふいに強く肩を押された。お盆に味噌汁が少しこぼれる。私は味噌汁のお椀をつかんで肩を押してきた人に向かってお椀を投げつける。見事に命中した。知らないスーツ姿の男の人だった。…

奄美で考えたこと

奄美大島に初めて行ったのが1991年夏。それから学生時代には季節を変えて何度も行った。その頃は金作原にも自由に入れたので、夜にウサギを見に行ったりもしていた。各地で伐採していて、丸ハゲの山も多かった。 2017年に久しぶりに行って驚いたのは緑が回復…