まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

読書

【書評】ネイチャーガイド 日本の水生昆虫

中島淳・林成多・石田和男・北野忠・吉富博之(2020)ネイチャーガイド日本の水生昆虫.351 pp., 文一総合出版.ISBN 978-4-8299-8411-6Nakajima, J., M. Hayashi, K. Ishida, T. Kitano & H. Yoshitomi (2020) Aquatic Coleoptera and Hemiptera of Japan. …

届いた!

一般書を装って狂気を感じるこの良さ。

【書評】土の中の美しい生き物たち

図鑑ではない、にやにや写真を楽しむ本。ダニとかザトウムシとかカニムシの写真を見ると確かに美しいと思ってしまう。どうせなら甲虫とかも扱ってほしかった。 後半の写真撮影方法とか観察会のやり方とか、面白いトピックでよかった。ちょっと値段は高目だが…

【書評】揺れうごく鳥と樹々のつながり

吉川 徹朗(2019)揺れうごく鳥と樹々のつながり 裏庭と書庫からはじめる生態学 (フィールドの生物学 25).239 pp., 東海大学. このシリーズは本当に面白くてためになる本ばかりで、カマツカや裏山やアリやクモヒメバチやテズルモヅルや・・・これまで何度…

特盛 山椒魚本

とても勉強になった。最近増えた種については、できる限り著者に別刷り請求して記載論文を集めて勉強しているが、やはりぜんぜん網羅できていなかった。 四国のオオサンショウウオについても少し触れてほしかった。たぶん自然分布ではないという見解なのだろ…

大衆文化のなかの虫たち 文化昆虫学入門

https://honno.info/kkan/card.html?isbn=9784846018917 12月19日発売予定。アマゾンで入手できるのだろうか?

【書評】ウニハンドブック

以前も書いたかも知れないが、図鑑マニアとしてはハンドブックシリーズは許せないと思っていた時期がある。図鑑からちょこっといいとこどりして安く一般向けに切り取って売るというスタイルが好きになれず、図鑑なら読者を完膚なきまで打ちのめす、そんな網…

図鑑

日本の水生昆虫 新年早々出るの楽しみ。1972年組を纏めた1977年の中島さんの力作。

届きもの

待っていたAustralian Beetles2が届く。素晴らしい出来。これは買い。Polyphagaは2巻の一部とゴミダマが掲載されていて驚いた。ガムシやマルハナノミの解説はとても有用。

【書評】 最新 日本の外来生物

旧版の発行が2008年。この11年でヒアリ、クビアカツヤ、その他いろいろな外来種が入ってきて、かなりの問題を引き起こしている。本自体もボリュームアップし、書いてある内容もアップデートされているので新旧並べて比べて読むのが勉強になる。また、国内外…

【書評】大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件ーなぜ美しい羽は狙われたのか

読了。とても面白かった。まるで映画でも見ているかのようなストーリー展開でどきどきさせられた。本の厚さの半分位で事件があらかた片付いた時には、後半はつまらなく長いエピローグか、と思ってしまったが、全然違っていて最後まで読みきった。 19章の「自…

【書評】恐竜まみれ

とても面白く良かった。一気に読み切ってしまった。ぜひ中高生に読んでもらいたい1冊。

【書評】驚異と怪異

驚異と怪異 想像界の生きものたち 山中由里子編 2019年 これ良かった。国立民俗博物館の出版物は研究室に届いて、ほとんどものもはミュージアムに寄贈してしまうのだがこれだけは手元に置いておこう。きっとLORとかポケモンとか出てくるんだろうな、安直だな…

【書評】 在野研究ビギナーズ

荒木優太(編)「在野研究ビギナーズ 勝手にはじめる研究生活」(2019年 明石書店) カッコいい人がたくさん出てくる。自然科学系の人が少ないけど、そんなことが気にならないくらいどの著者の文章も読ませてくれる。どの道も参考にも見本にもならないけど、…

British Coleoptera Larvae

注文していた本が届いた。イギリスの甲虫の幼虫の図鑑。と言っても検索表と解説がメイン。でもとても有用。 目新しかったのが、甲虫の各科の検索表に行く前に示されている10ページくらいに渡る甲虫の幼虫への検索。他の目の幼虫からどう識別するかというもの…

【書評】ネコ かわいい殺し屋

少しずつ読んでいて、やっと読了。科学読み物として、素晴らしいできだし、訳も適切だと思う。出版社が築地書館なのは後で気付いたが、ここの本は良いものが多い印象。 いろいろ考えたことはあるし、勉強にもなった。ぜひいろんな人に読んでもらいたい。 全…

へんなものみっけ!

へんなものみっけ!の4巻をやっとゲットして読んだ。書店を4つ回った。田舎はこれだから。 相変わらず良かった。 27話で、ポスドクが恐竜研究者に憧れている小学生に 「恐竜ハカセっていつもこんなに楽しいの?」 と聞かれ、少し間があって、 「うん!ずっと…

とんでもない甲虫

これ、本当に”とんでもない”甲虫が掲載されていて驚かされる。こんな種の標本見たことなかった、というものがいくつも掲載されている。眼福眼福。カブトムシ、クワガタが全く出てこないところに著者らのこだわりを感じる。Colophonとか絶対載ってるだろう、…

コケ図鑑

コケの図鑑や本は数冊持っているが、これは素晴らしく良い出来かも。専門でもないし詳しくないのでどれくらい網羅的なのかが判らないけど、この本を見るとコケの同定ができそうな気持になる。

小学館の図鑑NEO 昆虫2: 地球編

「小学館の図鑑NEO 昆虫2: 地球編」 世界の昆虫がたくさん掲載されていて見ているだけで楽しい。初めて見るような昆虫もいくつかあった。カマアシムシの生体写真が素晴らしい。やはり協力者に福井さんの名前があった。他にもいろいろこだわりのところがあっ…

台湾のタマムシ図鑑

U. Ong and T. Hattori (2019) Jewel Beetles of Taiwan Vol. 1. 235pp. 贅沢な仕上がりの台湾のタマムシの図鑑。綺麗だしこれでネグレクトしている台湾のタマムシを同定したくなる内容。和名が付いているのも嬉しい。ただ綺麗すぎて解説もそんなに多くない…

フィールド図鑑 日本のウミウシ

眺めて楽しむ本。よい。 ウミウシが陸上に生活していて硬くて標本にしても色落ちしない生き物なら、すぐに集めていただろうし地球上からすぐにいなくなってしまっていたかも。手に入りそうで入らない手が届きそうで届かない、そんなアイドルみたいな存在。と…

手すりの虫観察ガイド

正直に言うとトンデモ本かと思っていた。確かに手すりで虫が採れることが多かったりもするが、手すりなんて所詮は人工物だしそれを本にするなんて、と。すみません、間違っていました。素晴らしい出来。まずは手すりというものに注目させつつ、身の回りの昆…

セミハンドブック

よい出来。素晴らしい。それにしてもハンドブックというのをどういう定義でとらえてよいものか図鑑好きとして正直迷う。図鑑よりお手軽で野外に持っていけて網羅的ではない、という感じに自分はとらえていたが、本書なんてほぼ網羅されているしお手軽なんて…

ハッピーセットの図鑑

昨日、子供がどうしてもというので、マックで昼食をテイクアウト。なんと今ならハッピーセットで昆虫図鑑!保存用にもと2冊ゲットした。ラッキー。これはレアな図鑑になるに違いない。昆虫図鑑マニア垂涎の品に!

【書評】クワガタムシハンドブック 増補改訂版

横川忠司(2019)「クワガタムシハンドブック 増補改訂版(文一総合出版)」 2008年に出された「日本のクワガタムシハンドブック」の増補改訂版だが、タイトルも英文タイトルも微妙に変えているし、中身は大きく変わってすごく良くなっている。標本写真はほ…

【書評】イモムシの教科書

「イモムシの教科書」 安田守 文一総合出版 とても楽しく読ませてくれる本。イモムシ好きにはたまらない。イモムシならこのトピックを書いて欲しいな、ということがしっかり押さえられていてとても嬉しい。本当に教科書だ。写真も多いし素晴らしい。お勧め。…

【書評】くらべてわかる甲虫1062種

楽しく美しい本。比べて判るかどうかは別として眺めてニヤニヤできる。明らかな同定ミスは1つで、ちょっと怪しいかなというのがいくつか。分布などには細かいミスあり。詳しく見ていないけど一般的な図鑑類にしてはミスが少ないと思う。すでに著者に教えてあ…

illustration (イラストレーション) 2019年 6月号

針穴だったのか。そこを補わずあえて白抜きにするというこだわりとは知らなかった。土生先生のスケッチに感化されて描いたというアシブトコバチがすごい。でもFauna Japonicaの土生先生のスケッチも美しかった。

香川の自然ガイドマップ5 有明浜の自然

頂いた。綺麗な作りになっている。1冊の本にして欲しかった内容。