まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

読書

へんなものみっけ!6

ゲットした。今号も良かった。小野さんがまんま出ていて笑ってしまった。

【書評】吸血昆虫ブユの不思議な世界

読んだ。分類群が分類群だけに、分類の研究だけでなくそれが応用に直結する話で面白かった。 ある程度の年齢になったら、研究者の皆さんはこういった自伝を書いてくれると良いのに、という見本のような本。

【書評】アラン・オーストンの標本ラベル

「アラン・オーストンの標本ラベル」 川田伸一郎,2020 ブックマン社 何となく積読していたけど、オフの日曜日に読了。面白い。それにしてもよく調べている。以前にも書いたが、今の偉人たちをレビューするのは難しいよな、という気持ちをより一層強く感じた…

学研の図鑑 沖縄の昆虫

これ、なかなか良い。最近の知見も出ている。

ビワハゴロモ図鑑

「神秘の昆虫 ビワハゴロモ図鑑」丸山宗利、2020年 エクスナレッジ 素晴らしい本。永井さんのことも出てきて嬉しかった。 実はビワハゴロモで1本論文を書いたことがあり、そのことも出てくるかなと期待していたが、残念ながら出てこなかった。たぶん次にビワ…

【書評】標本バカ

めちゃくちゃ面白い。これはお勧め。絵も素晴らしい。ショートショート集みたいな感じで一気に読めてしまう。 哺乳類屋って破天荒で、でも根が真面目っていう人が多いように感じる。著者の行動力とポジティブさにはただただ脱帽。 集めて始まる学問って、や…

Measuring Arthropod Biodiversity

Jean Carlos Santos, Geraldo Wilson Fernandes (eds.) (2020) Measuring Arthropod Biodiversity A Handbook of Sampling Methods. Springer. これ。なかなか良い。写真も多く楽しめる。でも日本ではもっと凝った採集法が開発されているので、そういったも…

届きもの

今年の春先、コロナがそんなに問題になる前に注文していた本が届く。夏頃に本屋から送る旨のメールが入っていたけどなかなか届かずどうなっているのか心配していた。

【書評】新書2作

「「池の水」抜くのは誰のため? 暴走する生き物愛」(小坪遊 2020年 新潮新書) 「獣害列島 増えすぎた日本の野生動物たち」(田中淳夫 2020年 イースト新書) 別の書籍を買おうと書店に行った際に見つけて購入。この2冊は外来種と獣害という別の環境問題を…

中国甲虫图鉴 隐翅虫科

これ、買いの一冊。すごい。属の絵解き検索もあり、各属の種の標本写真も綺麗だし、タイプの写真も大量にある。何時間でも眺めていられる。こんなすごい図鑑が出るとハネカクシまでも好きになってしまうではないか。台湾産も豊富に掲載されているのも良い。…

驚異の標本箱

届いた。良い。 Pachytaが出ていた。tamanukiiとして紹介されているものは側部の紋が突出するyoshitomiiという型だ。記載もされていないし与太雑誌にしか出てこないけど。 見ていて、小ネタだけど調べたいことが思いついた。が、全国を回らないといけないの…

【書評】美しき小さな虫たちの図鑑

「美しき小さな虫たちの図鑑」 (原 有正 2020年 山と渓谷社) 素晴らしい。買いの一冊。掲載されている種のほとんどがその辺に居る虫だということ。この素晴らしさに気付いて欲しい。著者はお坊さんなのか、知らなかった。 やっぱハエは顔だよな。

【書評】『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』

文庫本になったので購入。すごく面白い。一気に読了。次々繰り出す畳みかけるようなボケ。それに読者はツッコミを入れつつ引き込まれていく。しかしところどころにしっかりしたメッセージがあったりボケなのか事実なのかふと考えさせられることもあったりと…

【書評】 クワバカ

「クワバカ クワガタを愛し過ぎちゃった男たち 」中村計 2020 (光文社新書) いっきに読了。知り合いが何人も出てきて楽しかった。1章の最初のページから杉原君が出てきて嬉しかった。野外採集、クワガタバトル、ブリーダー、海外調査の4方向から取材していて…

博物館実習II 4日目

朝の出勤時に自転車を漕いでいると少し風が涼しいような気がした。でも汗だく。 今日からは実習生たちが展示物を作るサポートなので、作業している学生たちを見ながらときどきアドバイスしたり手伝ったり。でも疲れた。 今更ながら道民の必読書「ゴールデン…

【書評】昆虫のとんでもない世界

評判だと聞き購入。素晴らしい写真ばかり。内容もよい。1つ、カメムシで誤同定を見つけたが、これは読者への挑戦状だろう。 いいね、いいね、とめくりながら、にやにやしていたら、最後に爆笑させられた。参った。無駄にいい男に写っているし何かすましてい…

【書評】日本の蛾

またまたいい図鑑が出た。蛾類標準図鑑の大型のものをセレクトして、最近日本のファウナに追加されたものを示している。スカシバはミクロなはずだが、特別に掲載されていたりと(でも全種ではない)、著者の思い入れたっぷり。 フタホシドクガの食樹がしっかり…

【書評】寄生バチと狩りバチの不思議な世界

ハチ目の概説としてはとても良い本。どうしてもハチ目というとアリやミツバチ上科に焦点が当たりその辺の解説が多くなりがちだが、そこではないグループを集めての概説書は初めてではないだろうか。知り合いが多く執筆している。

神奈川虫報  アーカイブ

http://tkm.na.coocan.jp/ChuhoPDF.html すごい。ファイルをGoogle driveにおいて、そこのリンクを公開しているようだ。甲虫では重要な論文も含まれているので必見。

【書評】新種の発見

とっても良い本。お勧め。途中で採集方法の話が出てきたときにはどうなるのか心配だったが、全体を通してうちの研究室の学生ならこれくらいを基礎知識として知っていて欲しいというような内容ばかりであった。出てくるぞ出てくるぞ、と思っていたサザエは後…

【書評】博士の愛したジミな昆虫

やっと読んだ。面白いトッピックがやさしく書かれていて読みやすい。ジュニア新書だからだろう。引用文献は欲しかったかなと思う。どういう意図でこの著者陣になったのかが気になった。

【書評】博物館と文化財の危機

「博物館と文化財の危機」人文書院 2020 博物館に関係する人は必ず読むべきだろう。勉強になるし、本書を読んで考えることが重要だと感じた。6章ありどれも文系の博物館、美術館の話題が中心になっている。 1~3章は、異口同音に近年の文化財保護法の改正問…

【書評】進化のからくり

「進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語」千葉聡 講談社 2020 積読していたが、ダム湖畔で読了。とても面白かった。新書なので、少し硬いかと思ったが、著者の興味がある研究分野をその裏側から物語るもので、個々のストーリーが興味深く引き付けられ…

【書評】わいるどらいふっ!

身近な生き物を魅力たっぷりで描いている。意外なトリビアも出てきたりして、ツボに入る笑いが多い。生きもの好きにはたまらない。アゲハヒメバチの話好き。

オーストラリアのテントウムシ

注文していた本が届く。見ているだけで楽しい。それにしてもよく無事で届いたな、という包装の状態だった。本が半分むき出し。

【書評】花と昆虫のしたたかで素敵な関係

とても良い本だった。柔らかすぎず硬すぎず。最後の章ではネオニコの話題で締めているが、感情的にならずバランス良い文章の書き方に気を使われている印象。 個人的には市川先生の振動受粉にも触れてほしかった。まぁしっかり確認されたものではないし風媒の…

すごい図鑑

タナゴは先日高知でゲットした。気付いたら手に持ってレジに並んでいた。それ以来、時間があると眺めてしまう。こうやって2冊並べるとカッコいい。 タナゴの方は、愛媛県のアブラボテが国内外来と本文で書かれているけど地図では自然分布の色になっていると…

【書評】チョウが語る自然史―南九州・琉球をめぐって―

福田晴夫(2020)チョウが語る自然史―南九州・琉球をめぐって―.322pp., 南方新社. 指導教員の有田先生から、「福田晴夫さんと高橋真弓さんはすごい人なんだ」と学生の頃に聞いた。どういう場面でそういう話になったのか忘れてしまったが、あまり人を褒めな…

【書評】 奇妙な菌類

これすごく面白い本だった。お勧め。というか、小野さんにお勧めされて買った本だけど。 硬すぎず柔らかすぎず。文章もとても読みやすい。引用文献がしっかり示されて素晴らしいだけでなく、ナウシカが引用文献に出てきて最高。

【書評】ネイチャーガイド 日本の水生昆虫

中島淳・林成多・石田和男・北野忠・吉富博之(2020)ネイチャーガイド日本の水生昆虫.351 pp., 文一総合出版.ISBN 978-4-8299-8411-6Nakajima, J., M. Hayashi, K. Ishida, T. Kitano & H. Yoshitomi (2020) Aquatic Coleoptera and Hemiptera of Japan. …