まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

ゴールデンカムイ

終わっちゃった。喪失感。下記にメモしておく。

 

■エゾハナカジカ
2巻第13話で登場。コタンの近くの罠でたくさん採れた。
このブログ(https://asay.hatenadiary.jp/entry/2016/03/19/101356)では分布などから疑問を呈している。そもそも本種は、1904年にサハリンから記載され、北海道にも分布することが知られるようになったのはGoto (1980)による。ハナカジカとされるものに2種混じっていることが看破された。

■オオセンチコガネ
9巻第84話で登場。白石由竹が樺戸集治監で脇の下に隠していた。オオセンチコガネはMotschulsky (1857)により日本から記載されたが原記載では詳細な地名は不明である。1900年代初頭まで図示されることなく日本では存在がよく判っていなかった。松村(1906)の千蟲図鑑にも出てこない。白石は物知りだ。

ミヤマクワガタ
9巻第84話で登場。白石がペット代わりとしていた。樺戸集治監の話で、きちんとエゾ型の雄が描かれている。

■コテングコウモリ
11巻で姉畑支遁がイタドリの枯葉の中で休息することを紹介。本種が枯葉内で休息することは2000年代頃から知られるようになった(秋季にコブヤハズカミキリを採集するコブ叩きという採集法が一般的になり、枯葉からよくコウモリが出てくるという話を虫屋がコウモリ屋にして広まったはず)。姉畑は既にそのことを知っていたのか。

11巻から照井滋晴氏と徳田龍弘氏が謝辞に入る。