まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

低空飛行

相変わらず体調は低空飛行。鼻水、咳、痰が・・・・市販の風邪薬を飲んでいる。
査読の雨霰・・・・この数日で3本も降ってきた。1本は単純な内容のものだったのですぐ読んで返す。後のものは、ちょっと時間がかかりそう。でも体調が悪いとぜんぜん読めないし作業も進まない。
ミュージアムの質問フォームに、ある昆虫のある場所の標本がミュージアムに所蔵されているか、その場所の記録があるのか、という質問が来た。通常、そのような質問は個人的に来るか、もしくは自分で調べるか、という内容だと思うが、おそらくアマチュアの人でどうしたら良いのか判らなかったのだろう。ちょうどその昆虫は、好きな分類群だったので、以前にミュージアムの標本を整理したことがある。さっそくミュージアムで見てみたが、たくさんその種の標本はあるがその場所の標本は無い。おかしいなぁ、と思い研究室のHPで公開している愛媛県の昆虫記録のリストを検索したら、ずいぶん前の地元の同好会誌にその場所のその種の採集記録が掲載されていることが判った。何のことは無い、その同好会誌に行きつくことができなかっただけなのだ。せっかくなので、その同好会誌のコピーを送り記録があることをメールした。このことで、思ったことが2つある。
1つは、地方同好会誌の記録に簡単に当たれるようにする必要があるということ。そのためにエクセルで情報を公開していたのだが、不十分だということが今回のことで判った。一昔前は、文献とその情報を持っている一部の人間の専売特許となっていた生物多様性情報について、もっと広く使えるような状態にすることが重要だし、情報過多の時代にあって文献とその情報は検索してヒットしなければ意味が無いとまで思われるような時代になっているのだろう。
もう1つは、今回の種も人気があるのだが、人気がある種や希少種の分布情報に簡単に当たれるようになるということは、リスクもあるということ。難しいな。