まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

古い図書

どこぞのブログで、どこぞの大学図書館が不要になった図書ということで「橋本左内言行録」という貴重そうな本を処分したと出ていた。CiNiiで見ると全国の大学図書館でも3つしかヒットしないほど貴重そうなのに。重複があったのだろうか。
いっぽう、この書籍は近代デジタルライブラリーPDFを見ることが出来る。もしかすると半永久に劣化しない状態でPDFで見ることが出来るので、オリジナルは不要との判断があったのだろうか。
この図書の価値は全く分からないのだが、同じところでPDFが公開されている松村松年の昆虫分類学などがPDFが見れるからという理由で処分されたら発狂してしまいそうだ。
ブログ主が書いているように、工場生産して大量に出回っている本ならいざ知らず、貴重な本を収集したり適切に保管することこそが図書館の本分で、それをやらないのならデジタル化の波で図書館の存続が危ぶまれているというのに、ますます図書館の存在価値がなくなってしまうし自分自身の首を絞めていることになると思う。
うちの図書館も毎年不要図書の処分を行っているが、私が知りうる範囲(つまり生き物関係のみ)では貴重図書の流出は無いようだし、頑張っている方だと思う。