「標本や文献は多い所に集まる」
よく虫屋のいうセリフである。私もその通りだと思う。そしてそのことがコレクションの価値や有用さに繋がっている。しかし、コレクションをスマートにして色々な意味で制御可能な状態にしておくことが重要なのかも知れない。最近いろいろな個人コレクションを見てそう思った。未整理標本や利用しない文献類、不要な小物などを処分することは、コレクションを次につなげたりより良いコレクション構築にもなるように思う。
どうしてもマニアは、網羅することを目的としてしまい、そのこと自体は間違いではないが、そのコレクションの他の人による次の利用にまでは頭がいかないのがいけないように思う。まぁコレクション自体は個人的な行為であるので自分本位で何も悪くないのだけれど。博物館とうまく付き合い、うまく利用することにより、上手にコレクションを構築して欲しいものだ。
ダウンサイジングは、ネガティブな場面でも使われる言葉であるが、縮む世の中で全ての事象で重要な考え方なのかも知れない。
