まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

Miyazakia

STEKOLSHCHIKOV, A.V. (2014) Miyazakia, a new aphid genus from Japan (Hemiptera: Aphididae: Macrosiphini). Zootaxa 3861 (6): 575–584.
アブストラクトを読むとウマノアシガタを食草とするSappaphis ranunculi Miyazaki, 1971に対し新属Miyazakiaを創設したようだ。著者にPDF請求中。
→送ってもらう。1960-1970年代に採集された標本を基に検討している。大阪と種子島で採集されており、ウマノアシガタのほかにカマツカでも得られている。Alate viviparous female(有翅胎生雌)とalate male(有翅雄)がカマツカで得られており、ウマノアシガタが属するキンポウゲ属(Ranunculus)とカマツカが属するカナメモチ属(Photinia)の間で寄主転換するのだろうと推測している。カマツカは葉裏、ウマノアシガタでは芽の近くから採集されたとのこと。標本の中にはクロツバラから得られたとラベルされているものも含まれるが、おそらく寄主植物の誤同定だろうとしている。
生体の写真が無いのでどんな感じのアブラムシなのか判らないが、少なくとも私は採ったことが無い種のようだ。