まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

Neoceruraphis

A.V. STEKOLSHCHIKOV (2022) Revision of the genus Neoceruraphis Shaposhnikov, 1956 (Hemiptera: Aphididae). Zootaxa, 5159(1): 23-63.

ゴマギオマルアブラムシNeoceruraphis pseudosensoriata (Pashtshenko, 1988)の再記載。本種はSappaphis viburnicola Sorin, 1983として日本から記載され、ロシアから記載されたViburnaphis pseudosensoriata Pashtshenko, 1988の古参シノニムであったが、Neoceruraphis属に移されるにあたり属のタイプ種である北米のNeoceruraphis viburnicola (Gillette, 1909)のホモニムとなって後者が使われるようになった。本属は上記2種が知られる。

ゴマギオマルアブラムシは、日本(三重県新潟県)、ロシア、韓国、中国から記録されている。ホストはゴマギ、セイヨウカンボク、カンボク、ヒロハゴマギで、葉の裏の主脈に沿って寄生し葉の側縁は裏側に反り返るようだ。二次寄主はスゲ属と考えられるが、日本(宗林コレクションにある標本データから)と韓国ではオオバコの根から記録されており、よく判っていないようだ。

日本ではゴマギハチヂミフシとして虫えい図鑑にも掲載されている(D-60:p.83に写真;p. 288に記述)が、それ以外の図鑑類にも掲載されておらずよく判っていないように思う。

私は本種を認識できていなかったしホストもしっかり識別できていない(ガマズミとどう違う?)。勉強が必要。