まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

新種の記載について

生態学(広い意味)を研究してる卒業生に、新種を記載したいという相談をうけ返した返答の一部。(一部改変)
「記載論文の書き方を勉強するにはまず「Describing species」がとても参考になると思います。和訳は「種を記載する」ですが、原著のほうで読めるくらいの英語力は記載論文を書くのに必要でしょう。」
「生物の分類・記載というものは、万人に開かれたものであり昔のように記載は分類学者が行うものという考えは古いと思います。実際、生態学者の中でも生態学的研究を通じて発見した未記載種を新種記載している人が居ますし、今後はそういった機会も人も増えていくと思います。しかし記載論文を仕上げるまでの労力と努力、知識は必要であり、簡単なものではありません。」
「君が何をしたいのか、何を目指しているのかが分かりませんが、【中略】、そちらの分野で成果が挙がっているのかすら知らないので失礼になりますが、もし仮に挙がっていないのであれば記載論文を書くというのは本末転倒だと思います。自分の研究をしましょう。」
ちょっとキツイ文章だったかな。でも正直な気持ちです。
以前、友人の1人が「1つのことを完成させられなかった奴は、他のことも出来ない」と言っていたがその通りだと思う。路線変更は別に選択肢の1つとして否定しないが、それまでのところで何かの成果があったか、自分で考える必要があるだろう。