まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

イラガ2種の繭

M FURUKAWA, K NAKANISHI, A HONMA, K-I TAKAKURA, K MATSUYAMA, N HIDAKA, H SAWADA and T NISHIDA (2021) Differential performance of contrasting defensive traits of cocoons of two moth species against bird predation. Entomological Science 24, 261–269.

外来種ヒロヘリアオイラガの繭は見つかりにくい隠遁擬態で、在来種イラガは見つかりやすいが繭が硬い、鳥の捕食に関してはどちらかというと後者が有利という報告。面白いしかなり調査している。

しかし、ちょっと鳥の記述に関しては既存文献調査が必要だと思う。記憶だけだが、両者でどのような鳥が食べていたという調査が既にあったように思う。この論文内ではシジュウカラコゲラを例に出しているが、確かにそれらも食べるだとうが、ヒロヘリアオイラガの方はムクドリが食べるようになって(以前は食べなかった)、集中的に食害されていると書いてあったように記憶する。自身の観察でもムクドリが不器用ながら何とか食っているのを見ている。あと、この前はイソヒヨドリが食べているのを見た。