知り合いの大学では、出張の証拠として、毎日どこにいたと判る写真や議事録などを提出させられる。学会の看板の前で自撮りする姿を見て、バカらしいなあ、と思う一方、おそらくは自分にもそのうちに降りかかってくるだろう、と思っていた。
予感は的中し、今月からそのような証拠を出張後に出さねばならないことになった。仕方ないのだが、問題は何を提出するのが、大学側も自分も都合が良いのだろうか。
例えば、今回のようなフィールド調査の場合、環境をバックにした自撮り写真は証拠としては弱いし、例え日付入りの写真にしたところで、そんなのは簡単に偽造出来てしまう。そこで思い当たったのは、フィールドノートを提出するというもの。許されるだろうか？
私はフィールドに出た際にはいろいろノートに書き込んでいる。出発時間、場所、採った虫、気になったこと、などなど。昼飯で食べた美味しかったラーメン屋の名前なども書き込むこともある。フィールドに出た時の標本・写真などと並んで、フィールドノートは重要なデータで、偽装することはまず無い。でもそういうことは事務の人に理解してもらえるだろうか。
