まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

アセスメント

授業でアセス法の話をした。ある学生が出席カードに、
「アセス法は、生態系の非定常性を考えていないことが問題ですね」
と書いてきた。これが借りてきた言葉ではなく、自分の言葉なら凄いと思った。
しかし指摘は的を得ているが、私はあまり問題だとは思わない。確かに環境は変化していくもの。時間軸のある断面で調査・予測・評価することになってしまうが、社会的ニーズに基づく事業自体も変化していくもの。それら双方の変化を予測して万人が納得する科学的評価は不可能だと思う。その時代時代でベストな選択、予測評価をしていき、後で振り返り修正すべきところは修正するという繰り返ししかないと思う。
マングースやザリガニを入れた時ですら、たいして考えもせずに移入したのだろうが、その時はベストな選択肢だと考えたのだと思う。その頃の知見では仕方なかったのかも知れない。