まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

MLでの協力要請について

某MLで問題となっているのでいろいろ考えてみた。
最近はMLが発達しているので、気軽にいろいろな協力を気軽に要請できるようになってきている。例えば研究材料やら情報やらの提供要請。そういったものには悪意のあるものは少ないと思う。しかし中には個人的に協力要請を受けた人から更なる要請としてMLへのその要請が二次的に流れたりしている。そうなってくると協力要請の主体者が見えにくくなってくる。一次的要請者も二次的要請者も悪意は無い(だろう)ものの、情報発信者の思惟が伝わりにくくなり、受け取った側の考え方が様々であり、双方で良い思いをしない状況を招くおそれがある。
今回問題となっているのはTVからの依頼。ある番組で使いたい虫の材料提供をTV局側からある方に個人的に要請があった。で、その方が自分では対応できないことからMLへ流したというものである。TV局側も知り合いの個人に依頼することにより安く気軽に済まそうという意思があったと思う。しかしMLに流れてしまったことにより、情報を受け取った人々からの反応が様々であった。ある人はTV局側に協力を行なうに当たりその材料提供にあたっての見積りを提出したり、ある人はTV局側の傲慢さを一方的に非難したり。TV局側に見積りを提出した人への非難もあった。
私もTV局側が「安く」、「気軽に」済ませようというところは理解できるし、もし自分もその立場であれば知り合いのツテを使うかも知れない。今回の問題は、協力要請が不明瞭であったことである。そしてその責任が明確でなかったことにあると思う。見積りを提出した人は非難されるべきではないし、私は当然の行為だと思う。だってもしその番組でこの材料をどうしても必要としていれば当然支払われるべき費用であるし、取材(もしくは材料を仕入れ)に行く経費よりは安く確実に済ませることが出来たのだろうから。「自然のものだからお金をかけないで済ませる」という理屈は通じないし、同好者の良心に期待しているのであれば甘すぎる考えである。今回のことはどのように解決されたのか不明であるが、みんなが嫌な思いをしたのは事実であるし、こいうったことが遺恨を残す結果になってしまったことは残念だ。私は啓蒙活動という意味でも昆虫を扱うTV番組を出来る限り支援したいし、そう思っている人は多いはずである。
MLでの要請は、出来る限り明確に行なうこと。そしてあまり期待過ぎないこと。そして責任を負えない二次的な依頼は行なわないこと。この問題になったMLでは、自主的にガイドラインのようなものを作ろうとしている。モラルさえ守られればガイドラインなど必要ないのだが、これまでの経緯もあるのでガイドラインを作ることも良いことだと思う。