まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

GW

朝7時出発で、新田君と菅谷君のガムシ好き2人を誘ってと3人で高知までクロシオガムシを採集に行く。
行きは土佐ICまで高速を使用。早い!2時間とかからず高知まで来てしまう。しかしETC装着でない私の車では正規の金額となり、料金所で高額の通行料を支払う。全くばかげている。文句たらたら。
高速を下りてホームセンターでザルとバケツをゲットしていざ現地へ。
高知のクロシオガムシの生息地は最近になって発表された。その記録を基に採集に出掛けるのだから私の嫌いな“釣堀採集”と言われても仕方が無い。しかし、本種を記載した自身ですら本種をこれまで採集したことが無く、沖縄―奄美でこれまでも散々振られているのだから、一度くらいは堅く採集しておきたいとここまでやってきたのだ。ご丁寧に発表されている記録には生息場所の遠景が掲載されており、ほぼピンポイントで生息場所が判った。
着いてすぐ、3人ともクロシオゲット。あっけなかった。生息密度は少なかったが死骸も複数見つかったことから、春は成虫の端境期ではないだろうか。おそらく夏季には生息密度は増えているのだろう。生息地は探索した限りではほぼ100m四方に限られていて、これを広いと見るか狭いと見るかで本種の生息地が危機的状況かどうかの判断が違ってくる。この生息地ではすぐ近くで工事を行っていたし、淡水でも海水でもない汽水の、泥干潟でもない砂州でもない、礫と砂地と石が微妙に混じっている浅瀬という、本当に微妙な移行地帯が生息地であるので、各地で生息環境が潰されている可能性が容易に想像できる。
今回はクロシオゲットだけが目的ではない。“幼虫探索”がメインテーマなのだ。そこでザルや熱帯魚網などで思い思いに探してみる。しかし当然採れない。途中から諦めて砂を持ち帰ることにした。大型タッパー1杯持ち帰る。ああ、こうして宿題が増える。
時計を見るとちょうどお昼。一仕事終えた感。


帰りの駄賃と、近くの海岸の岸壁を攻めてみる。しかし菅谷君の好きな海浜性ダルマガムシが採集出来るような場所は見つからず、海を堪能する。岸からサンゴが見えるほど素晴らしい場所だった。私はイモガイが拾えてラッキー!しかし、このイモガイが中身が腐っていて帰りの車中に悪臭が立ち込める時限爆弾と化すことにはその時には気付いていなかった。


まだまだ日も高かったが、帰途につく。途中、久万でヒメドロなどを摘み、菅谷君の見つけた重信川のポイントでガムシやゲンゴロウなど採集して帰る。大学に着いたらちょうど7時だった。走行距離330km。いっぱい遊びました。

家族へのお土産は久万で買った饅頭。かわった味だった。