まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

Aegialites

Hojito, S., N. Kobayashi and H. Katakura (2010) Population structure of Aegialites beetles (Coleoptera, Salpingidae) on the coasts of Hokkaido, Northern Japan. Zoological Science, 27: 723–728.
こういうデータが出つつある、ということを風の噂で聞いていたが、こうして論文となって見せつけられるとへぇーと驚かされる。どうしてこんな分布様式になったのか、想像が膨らむ。残念なのは一昨年くらいに2箇所でイワハマムシのアルコール標本を採集し、人伝に提供したのだが、それが使われていなかった。結構面白い産地で今回の論文で空白地・境界になっているようなところだったのに。
8月にBaliの岩礁で採集しているときにも考えていたのだが、岩礁に生息する昆虫は生息地が孤立化していて、意外に分化しているのかも知れない。岩礁と言っても、その形状や成り立ちは様々で、似た生息環境が連続的に分布しているように見えて生息できる環境は狭いように感じる。