まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

高速道路での野生動物の交通事故

最近、松山~大洲間の松山道を運転することが多いのだが、野生動物の交通事故をたびたび見かける。この前は100mほどの範囲に3頭も轢死体があり、そのうち2頭がアナグマだったので驚いた。きちんとメモしていないが、タヌキの死骸が一番多い気がする。

高速道路はスピードが出ていることからも車道に動物が出てくると危険で、実際に北海道では野生動物が起因すると考えられる人の死亡事故も知られている。そこで高速道路では道路用地内に人や野生動物が入らないように侵入防止柵が基本的に全線で設置されている。しかし、野生動物たちは隙間だったり災害箇所から入り込んだりしてくる。鹿用侵入防止柵なんかは、場所によっては4mほどの高さがあり、こんなに厳重にする必要あるのか、などと思うけど、それでも彼らは隙間を探しだして侵入してくる。

定期的なチェックとメンテナンスは行っていると思うが、橋やトンネルなどの施設と違い侵入防止柵にはあまり予算もつけず、場合によっては作ってから全くチェックしていない区間もあるんじゃないかなと思う。鹿などの中大型の哺乳類が増加傾向にあるので、ぜひチェックして欲しい。地形や植生をみれば、哺乳類の専門家ならだいたい危ないポイントの絞りこみもできると思う。

以前に高速道路の試験共用区間周辺で哺乳類の行動圏調査をしたことがある。その区間にはアンダーパスが多く設置され、哺乳類の利用も見られたが、道路用地の侵入防止柵に沿って移動していることも多く、柵が無ければ横断がかなり多いことは予想された。