まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

チャイロカメムシ

M.Y. Syromyatnikov, V.B. Golub, A.V. Kokina, V.A. Soboleva, V.N. Popov (2017) DNA barcoding and morphological analysis for rapid identification of most economically important crop-infesting Sunn pests belonging to Eurygaster Laporte, 1833 (Hemiptera, Scutelleridae). ZooKeys 706: 51–71.
チャイロカメムシの仲間はユーラシアでは4種いて、豆の害虫が含まれるとのこと。しかし外部形態での区別が難しく卵や幼虫でも識別できないとのこと。そこで、COIを使って簡単に識別できないかと探ってみたところ、そのうちの1種は用意にCOIで区別可能とのこと。しかし残りは困難。
疑問に思ったことが2つ。1つは、外部形態での識別が困難なら同種の個体変異という可能性はないのか?そもそも分子を見る前に形態形質での分類をしっかり見直すことが重要ではないか(もしかすると卵・幼虫も区別できるかも?)。もう1つはチャイロカメムシの分布図に日本が含まれていないこと。日本産は別種なのか、それとも何らかの問題があるのか。特に後者は気になった。