まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

ハネカクシダマシ

以前はハネカクシダマシ科として独立科扱いされていたが、最近はチビキカワムシ科の一亜科として扱われることが多い。
日本本土ではモンシロハネカクシダマシ1種が知られ広域分布するが珍品で、東京都内などでも採集されたりしているがまとまって採集されることは少ない。枯れ木のビーティングやライトトラップで時々採集される。越冬は成虫と幼虫の両方で行われるようだ。幼虫は林長閑がモンシロハネカクシダマシについて解明・記載しており、これはこの仲間の幼虫の初めての記載となり、その幼虫形態の類似性がチビキカワムシ科の一亜科として扱われる理由の1つである。
どうしたら採集できるか?以前に大量に採集した時は、広葉樹の伐採木を積んでいる場所で伐採木の日陰になっているところに青いカビのようなものが生えていて、その周辺に見られた。今回、八丈島で採集できたのも、日当たりの良い場所に積まれた広葉樹の比較的新しい伐採木であった。パラオのような海洋島からも記録されているので、乾燥した環境を好むのではないだろうか。そして広葉樹の枯れ木に生える特殊な菌類を食べていると想像する。
日本からは3種1亜種が知られている。