まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

【書評】「赤トンボのすべて」 トンボ出版

このシリーズはハズレが無い。本書についてもアカトンボに関して、科学的な面から文化的な面まで語られており、1つのグループでここまで扱われているのはすごい。日本はやはり秋津島だ。
しかし本書にはあえて3点言いたいことがある。
1つ、タイトル。アカネではなく、あえて赤トンボにしたのは一般読者を意識したことと思うが、どうなんだろうか。まぁこれは重箱の隅つつき。
2つ、いくつかの最近の研究について触れられていないものがあるようだ。小難しいことを避けたのだと思うが、私は触れて欲しかった。もう少し一般ではなく、研究者(愛好者)に読者層を絞っても良かったのではないだろうか。これも重箱の隅つつき。
3つ、いくつか間違いがある。一番多く気が付いたのは、水田の生物のところ。アカネではない他の生物ではあるが、同定ミスが散見され残念。ザリガニ(ニホンザリガニ)を水田の生物に入れているが、どうなんだろう・・・・