まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

トネガワナガゴミムシ

Sasakawa, K. (2022) A new synonym of the ground beetle Pterostichus bandotaro Tanaka, 1958 (Coleoptera: Carabidae). Far Eastern Entomologist (449): 18-20. ロシアから記載されたPterostichus neglectoides Budilov, 2022を日本(北海道、本州)か…

週末登山部

午前中は近くの低山を2つ登る。少し汗かくくらいの運動量。 午後は研究室でオンライン例会参加。セスジゲンゴロウの方は発表も判りやすいし面白い内容でもあった。流水性と止水性ではどちらの方が幼虫期が長いのだろう。気になった。この論文の結果を見る限…

【書評】 読書とは何か

三中信宏(2022)読書とは何か : 知を捕らえる15の技術.296pp., 河出新書. 最近の寝る前の読書本として読んでいた。読書は「狩りだ」、と帯にあってびくびくしていたが、最後まで読むと本に対する偏愛が語られていて優しい本で安心した。著者の心の琴線に…

演習林

演習林に下見に行く。いろいろ用事があり午前中しか時間がない。主稜まで尾根の林道を登り下ヌタまで。また別の尾根の林道を降りた。主稜周辺は植生も良かった。本格的なシーズンまでに演習林内の主要な尾根や林道は全て歩いておきたい。 お昼から急遽打ち合…

フィールド

演習林に行こうと公用車を予約していたが、前に借りた人の返却が遅くなるという事情で朝は動けず。ちょっと遅れての出発。演習林はやめて、モニタリング調査へ。歩くだけだが、ヒオドシチョウやテングチョウが飛ぶような天気だったので、そろそろ気をつけて…

マルホソカタムシ科のレビジョン

P JAŁOSZYŃSKI & A ŚLIPIŃSKI (2022) Revision of the family Murmidiidae (Coleoptera: Coccinelloidea). Zootaxa 5109 (1): 001–102. 4属(1新属を含む)34種(16新種を含む)を扱っている。力作。沖縄本島からMurmidius okinawanus sp. n. が記載された。

日常

午前中は標本の写真撮影。 午後から会議2本。オンラインと対面。 夕方に濱口君に来てもらい、演習林についていろいろ尋ねる。40年前、20年前に演習林である一定の調査をしているものがあり、それをやろうかとここ数年アイディアを温めていた。20年ごとにやる…

オオクロコガネの概日リズム

S Shiga, Y Omura, Y Kawasaki, K Watanabe (2022) Phylogenetic Separation of Holotrichia Species (Insecta, Coleoptera, Scarabaeidae) Exhibiting Circadian Rhythm and Circa‘bi’dian Rhythm. Zoological Science, 39: early view. https://doi.org/10…

週末登山部

砥部町の低いピーク3つを廻る。尾根に思いがけずシカの食痕があり驚く。こんなところにもいるのか。あとで地図を見ると確かにシカが確認されているあたりから尾根は繋がっているが、途中国道などが分断しているのだけど。 途中の何気なく覗いた小さな池でミ…

【書評】世界の発光生物

大場裕一(2022)「世界の発光生物」名古屋大学出版会. 世界の発光生物図鑑!新しい情報も網羅しているし文献もしっかり示されていて、網羅的で素晴らしい。発光生物の中でもやはりホタルは特別だが、最近はコメツキ科に入れるべきという論文まで出ていて発…

大阪市立自然史博物館所蔵四国産蝶類標本目録

長田庸平(2022)大阪市立自然史博物館所蔵四国産蝶類標本目録.大阪市立自然史博物館収蔵資料目録(53),75 pp. 主に同博物館に寄贈された竹束コレクションをデータ化したもの。四国の蝶の貴重なデータも含まれているし、竹束正氏は2003年に亡くなったそうだ…

ヒアリ対策の強化とアメリカザリガニやアカミミガメ対策のための規制手法の整備

www.env.go.jp やっと閣議決定された。特にアメリカザリガニについては様々な意見が出ていたし、数年前から時折流れる噂のような情報・報道が先行していたので、やっと正式決定で良かった。これで授業でも取り扱える。 大平仁夫(1950)昆虫に関するザリガニ…

四国のマツヘリカメムシ

玉川晋二郎・田村茉織・安森盟文(2022)香川県におけるマツヘリカメムシの記録.月刊むし(613):32-33. 高松市内4か所で2021年秋に確認された。四国初記録。ここ数年、愛媛県でもこれ狙っていただけに先を越されちょっと残念。それに田村さんは小学3年生と…

愛媛県におけるオオシロアリの記録

神原広平・山辺利成・大村和香子・竹松葉子(2020)愛媛県松山市で発見されたオオシロアリについて.しろあり(174):7-10. 処理後のアカマツ加工材からオオシロアリが発見され「南予地域で集積、製材されたものが松山市(中予地域)へと運ばれた可能性が考え…

ゴマダラチョウの幼虫は角でアシナガバチから身を守る

Kandori, I., Hiramatsu, M., Soda, M. et al. (2022) Long horns protect Hestina japonica butterfly larvae from their natural enemies. Sci. Rep., 12: 2835. https://doi.org/10.1038/s41598-022-06770-y プレスリリース イシガケチョウやスミナガシの…