まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

Platycrus

K. SZAWARYN & A. ŚLIPIŃSKI (2022) Platycrus—a remarkable new genus of the tribe Platynaspini (Coleoptera: Coccinellidae) from Laos. Zootaxa 5190 (4): 584–590.

とても顕著な新属新種のテントウムシPlatycrus laotanus gen. et sp. nov.をラオスから記載。1雄しか得られていない。脚が肥大し、ふ節が脛節に収まるようになっている形状はテントウムシ科では初めて知られるものだが他科の類似した形質状態から考えても好蟻性によるものだろう。本当に変わったテントウムシ

族は微妙だがPlatynaspiniに入れており、本族には他にも好蟻性を示す種が知られている。幼虫が見つかれば一発に判る気がするんだけど。いっぽう、本族に入れられているCrypticolus属とHorniolus属は本族から追い出されCoccinellinae亜科の所属不明としている。この措置は妥当だと思われ、実は関係する論文を用意しようと思っていたのでちょっと先にやられたと思ってしまった。