H.‐W. Cho & S. K. Kim (2021) An integrative approach reveals a new species of fightless leaf beetle (Chrysomelidae: Suinzona) from South Korea. Scientific Reports, 11: 8595. https://doi.org/10.1038/s41598-021-88011-2
韓国のアカソハムシがSuinzona borowieci sp. nov.として記載された。エゾハタザオ、ホソバイラクサ、トリカブト、ヤマハッカなどを食草とするとのことで、地域によるホスト嗜好性が異なるようだ。幼虫も記載し分子も見ているし交尾器内袋も反転させて観察していて丁寧な感じで良い。2019年にChoさんと一緒に石鎚山で採集した標本も使用されている。
日本のアカソハムシも属が移動され、Suinzona cyrtonoides (Jacoby, 1885) comb. nov.となっている。また、Ge et al. (2011)は、日本のアカソハムシについて、BMNHの‘Yuyama’の雄個体をレクトタイプに指定している。しかし、原記載では基準産地は九州の‘Konose’とのことで、上記標本はタイプシリーズですらなく、これをレクトタイプにするのは間違っている。加えて誤って別の雌個体にレクトタイプのラベルが付けられていた。再検討の結果、4個体がタイプシリーズとみなされるものであり、それらをシンタイプとしている。
このように、命名規約的にもしっかりしており、Zoobank登録もきちんと行われている。
日本のアカソハムシ
