まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

Jocélia Graziaの記念号

Zootaxaで、「The scent of life: Celebrating the career and life of Jocélia Grazia」という特別号が出ている。Jocélia Graziaはブラジルのカメムシ屋で多くの論文を出している研究者。この特別号は彼女の業績を記念して作られたもので、40本以上のカメムシの論文が掲載され700ページを超える大作となっている。日本人の投稿が無いのとオープンアクセスではないのが残念。面白いと思ったのは下記の論文

Guidoti et al. (2021) Using taxonomic treatments to assess an author’s career: the impactful Jocélia Grazia. Zootaxa 4958 (1): 012–033.

これはOAだったので見れた。彼女の219本の業績をリストアップしていろいろ解析しているというもの。よくある業績目録かと思いきや、ZenodoのBiodiversity Literature Repository (BLR)に昔の業績でDOIが付いていないPDFを全て登録しOAとしたというのだ。なるほどこれは素晴らしい試み。著作権は大丈夫なのだろうか。見るとブラジルのマイナー誌の業績が多いのでその辺は問題ないのだろう。