まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

この夏、少年は博士に出会った

「昆虫博士ですよね?」
昆虫展会場で声をかけられた。若いお母さんでどこか見たことある顔だった。しかし自分は人の顔を覚えるのが苦手なので、誰だっけ?という表情になったのだろう。横の小学3年生位の少年の顔も忘れていた。
「去年の昆虫展で昆虫博士になりたいと質問したんですけど」
思い出した。
「その時に虫を採って研究している昆虫博士の話を聞いて、博士になるにはいろいろ勉強しないといけないとアドバイスを貰って、苦手な勉強も頑張っているんですよー」
そう、研究は楽しい。しかし研究では英語や数学の知識も必要で、子供のうちは勉強を頑張ることも大切。そして昆虫だけでなく、いろいろなことに興味を持ち体験することが良い、とアドバイスしたのだった。
少年を見ると恥ずかしそうに下を向いていた。
自分のことを振り返ると、幼少の頃からカッコイイ研究者や虫屋に出会って、彼らへの憧れが大きなきっかけになって、虫を続けてきた。続けられたのだ。
彼が虫を続けるかは判らない。でも出会いが何かのきっかけや動機になれば良いなと思った。