Mayumi Akamine, Kiyoto Maekawa and Masahiro Kon (2011) Phylogeography of Japanese Population of Phelotrupes auratus (Coleoptera, Geotrupidae) Inferred from Mitochondrial DNA Sequences. Zoological Science 28(9):652-658.
57個体 COIの745 bpの系統解析したところ、日本産はハプロタイプが大きく2つに分かれることが示された。1つは北海道〜本州〜四国に分布し、もう1つが屋久島を含む九州全土に分布するという。以前は屋久島個体群をヤクルリセンチという亜種に分けていたが、分子からもその亜種は棄却されたことになった。面白い結果だが、北海道や紀伊半島周辺の個体群はかなり変わっているので、何か違うのではないかと思ってしまう。また、本種はシカの個体数増加に比例して分布地を拡大しているようなので、今後どう変化するかが見所かも知れない。
