田辺秀男さんが逝去されたとのこと。83歳。高齢にもかかわらず、最期の最期まで虫とかかわれていたようだ。
個人的な付き合いはほとんどなかったが、一昨年の春に杉立の山中で偶然にお会いしたのはとても印象に残っている。ムカシトンボを撮影しようかと思ってその下見に来た、といわれていた。
また、昨年の昆虫学会四国支部会では四国産のマダラウスバカゲロウについて尋ねられ、その当時はウスバカゲロウについてあまり詳しくなかったので、たいしたことを答えることが出来なかった。その後、田辺さんのいくつかの報告を目にしその観察眼に驚かされ（特にTosadendroidesの交尾行動観察とコマダラウスバの幼虫齢数に関する報告）、今度お会いしたときにはいろいろお聞きしようと思っていたところだった。
ご冥福をお祈りする。
