まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

論文内での部位の計測値

生物の記載論文で、計測値はとても重要なデータの1つである。ないがしろにすべきでない。
私は実体顕微鏡の0.1ミリ格子で計測しているので、計測値は小数点2位まで測り(小数点2位は目測)、その比率は小数点1位で統一している(見返してみると最近の論文では比率を小数点2位にしているものもあった・・・)。何の疑問もなく論文内で小数点以下の桁数を揃えていた。
しかし今日、ある人からの指摘で、有効数字で揃えるという視点もあるということに気付いた。つまり極端な例だが、
体長12.50 mm(有効数字4桁)、脚の長さ4.10 mm(有効数字3)、ゲニの長さ0.50mm(有効数字2)という場合、「13 mm、4.1 mm、0.50 mm(有効数字2桁)」 もしくは 「12.5mm、4.10 mm、0.500 mm(有効数字3桁)」と表示するのだ。
私は数学に疎いので自信は無いが、生物の記載の場合は自分のやり方(小数点以下の桁数を揃える)が相応しいと思う。しかし計測方法や論文の内容次第では有効数字を揃える方が正しいこともあるかと思う。結局は、雑誌や著者によって数値の表示方法はまちまちであっても、その論文内で揃っていることが大切だろう。
ふと、若手で注目株(と勝手に思っている)F君の論文を見てみると、私と同じ“計測値は小数点2位・その比率は小数点1位”だったので嬉しかった。