まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

0808

GENセミナー2日目。エクスカーションでみんなはバスで市内を観光する中、一人ヌサドゥアのビーチを徘徊する。泉先生にはワーカホリックだと言われたが、はじめどうしてそんなことを言われたか判らなかった。みんなと観光のほうがよっぽど仕事だ。
歩き回り中々良い場所を見つけ、Babalimnichusをゲットする。かなりすばしっこく、飛んで逃げるので、最初のうちは採れずに焦った。20頭位採った頃に岩の上に大きな個体がいるのを見つける。P…というフィリピンから記載された属に違いない。しかし逃がす。やけくそに岩の上の苔を剥がしたら幼虫と共に成虫がそれぞれ1つずつ採れた。Laiusは少なかった。
3時間ほぼぶっ続けでばてたのでレストランでゆったりランチ。成果が上がったあとのナシゴレン旨い!しかし高かった。メニューの桁を1つ勘違いしていた。
午後は昨日Laiusを採ったところへ。今回は虫採りするつもりが全く無かったので採集道具を全く持って来ていない。「備えよ常に」というボーイスカウトの時の言葉が頭をよぎる。そんなことを考えていたら、なんと砂浜に壊れた熱帯魚用が捨てられているではないか!早速失敬して採集開始。すると昨日は気付かなかったがこっちにはP…が多産していてかなり成果があがる。論文のスタイルや生態学的知見についても考えながら夕方まで集中。細かくわければ3本も論文が書ける成果が上がりホクホク。でも心底疲れた・・・・日焼けも相当なはず。




今回面白かったのは、4種の海浜性(岩礁性)甲虫が100mほど離れた岩礁の両方で採集できたのだが、その生息密度が若干違っていたこと。おそらくはその岩礁の隆起具合と岩に砂が覆っている量の違いに起因する。1種は明らかに岩に砂が覆うことが生態的に重要なので、岩礁だけでなく近くの砂浜の存在が重要である。4種中3種(2種は確実)が未記載種で、既知1種も私が去年記載したもの。帰国して顕微鏡で覗きたい。
空港に5時頃到着。バス観光組はさほど待たずにやって来た。冗談でルース先生に、今すぐ帰りたいほど成果があがりました、と言ったら苦笑いされた。本番は明日から。明日から仕事の毎日。
6時50分のガルーダでジョグジャカルタへ。