まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

Handbook of Zoology Coleoptera Vol. 2

キター!それもなぜか家に届く(注文した自分がそう指定したのだが忘れて大学に届くとばかり思っていた)。早く帰りご対面。嫁さんにはそれいくらなの?と聞かれてしまう。自分でもよく判らない。
まだ見きれていないが、だいぶん科や上科のコンセプトがL-N (1995)のものと違ってきているようだ。また、旧北区のカタログとも異なっている。加えて位置未決定としていくつかのグループの所属をはっきりとさせておらず、Ischalinaeなんかもそのように扱われている。ホタルに近い仲間もいくつかはその状態。Mycetomaもここに入っていたっけ?
Vol.1よりも厚さが倍増し、中身も充実している。今回扱われた科は、Vol. 1で抜けていたAdephagaの新しい2科を含め、Byrrhoidea以降〜Tenebrionoideaまでと、このシリーズの最も難所と思われるところ。筆者らの苦労は並大抵ではなかったと思う。Vol.1と同様にそのうちレビューでも賞賛されるに違いない。LawrenceらによるコウチュウのTerminologyのパートも便利。コウチュウを扱った教科書としてしばらくは君臨することになるだろう。
全体的に科が細分化の傾向にあるように感じるが、その中にあってMelyridaeはまた統合されている。Trogossitidaeも扱いが違うようだ。Teneも圧巻の分量で説明されている。Cantharidaeのパートは、簡素で残念だ。とにかくしばらくは事あるたびに楽しめそう。
日本人では川島さんが著者の1人になっている。すごい!彼の綺麗なスケッチもいくつも採用されているが、残念なことに1つ1つが小さく掲載されていて、良さが判らない。
コウチュウの分類を専攻する人間がうちの研究室には多いのだが、この本の到着を待ちきれず最近そわそわしていたのは自分だけのようだ・・・・それってオカシイ。
ページをめくっていたらこんな時間に。興奮して眠れないかも。