まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

出身研究室の公募

学部から修士まで6年間お世話になった研究室で教授の公募が始まった。お世話になったA先生が来年3月に定年退官されるためだ。
A先生の退官も寂しいことなのだが、それ以上に研究室が私がいた頃と全く違う研究室になってしまうことがとても寂しい。研究室は世襲制ではないので、研究分野が教官や時代によって微妙に変わりゆくことは仕方ないことではあるが、私がお世話になっていた頃は昆虫分類学が主テーマとしていた研究室が、今後は野生動物の保護管理等を研究テーマとする研究室となってしまう。感傷的な気分であえて言うなら、故郷を1つ失う感覚だ。
もともと、「動物学研究室」という名前であったことから、研究室の名前と実際の研究対象が異なるというバッシングがあったと、A先生から聞いたことがある。しかしそれをねじ伏せるかのごとく、論文を出し続け、学内外に存在をアピールしてきた。そんなA先生も私が卒業した後からたいへんな病気を抱えてしまい、それでも大学の職を勤めあげようとされた。なので来年3月の定年退官については、心からお祝いしたい。