まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

マメゲンゴロウの交尾器

Dettner K, Kovács Z, Rewicz T, Csabai Z (2024) Age-dependent variation of aedeagal morphology in Agabus uliginosus and the status of A. lotti (Coleoptera, Dytiscidae). ZooKeys 1212: 153–177. https://doi.org/10.3897/zookeys.1212.130039

これは興味深い論文。分子で見るとシノニムの可能性があるAgabus uliginosusとA. lottiについて、より詳細に見てみると雄交尾器のphallobaseの部分が時間経過とともに大きくなっていることを発見。そのことからA. lottiを新参シノニムとしている。図を見る限り、硬化が進むことにより交尾器全体が全く違うものに変化しているように見える。このことから、分子も形態もより詳細に検討する必要性があるとしている。全くその通りだと思う。