まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

カンバムジハムシ

HEE-WOOK CHO (2021) Confirmation of Gonioctena rufa (Kraatz, 1879) (Coleoptera: Chrysomelidae) in northeastern Asia, previously misinterpreted as a subspecies of G. viminalis (Linnaeus, 1758), and a new synonym in the genus. Zootaxa 5061 (1): 146–150. 

本属のタイプ種Gonioctena viminalisの無紋型として新参シノニムとされてきたrufa(基準産地:アムール)のタイプ標本を見直したところ、独立種でかつカンバムジハムシGonioctena (Gonioctena) kamiyai Kimoto, 1963であったということ。よってkamiyaiが新たに新参シノニムとなる。つまりカンバムジハムシGonioctena (Gonioctena) rufa (Kraatz, 1879)となる。分布は日本、韓国、ロシア。

標本を調査している過程で雌の標本の中から幼虫(発生が進んだ卵)が出てきたことから卵胎生であることも報告している。