まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

デオキノコの簡単な採集法

VON GROLL, E., ALOQUIO, S., & LOPES-ANDRADE, C. (2021) A simple, low-cost device for collecting mushroom-dwelling Scaphidiinae (Coleoptera, Staphylinidae). Zootaxa, 5071(2), 296–298. https://doi.org/10.11646/zootaxa.5071.2.9

まず、傘のあるキノコは小さな手鏡を使って傘の下にデオキノコがついているかチェック。着いている場合、”cheap plastic onion keeper(2.75USドル)”を使ってキノコごととる。その際に”cheap plastic onion keeper”の縁が鋭くキノコの柄が簡単に切り取られるとのこと。容器の中に毒を仕込んでおけば、採り逃しなしに一網打尽に採集できるとのこと。

言いたいことは2つ。まず、デオキノコってそんなキノコキノコしたものに多くない気がするということ。もう1つはこの程度の採集法の工夫は日本の虫屋ならやっているだろうし、もっとすごいのがあるだろう。そういったものも論文化していく必要性はあるよな。

それにしても、”cheap plastic onion keeper”が2.75USドルというのは全然cheapじゃないと思ったのは、100均が素晴らしいのか日本のデフレに慣れすぎているのかどちらなんだろう。