まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

タマキノコとラブルベニア

M. Perreau, D. Haelewaters & P. Tafforeau (2021) A parasitic coevolution since the Miocene revealed by phase‑contrast synchrotron X‑ray microtomography and the study of natural history collections. Scientific Reports, 11: 2672.  https://doi.org/10.1038/s41598-020-79481-x

ドミニカ琥珀を基に1種のタマキノコムシ科の新種、†Proptomaphaginus alleni Perreau & Haelewaters, sp. nov.を記載、その種に寄生しているラブルベニア菌も新種†Columnomyces electri Haelew. & Perreau, sp. nov.として記載している。加えて、現生種のProptomaphaginusに寄生しているラブルベニア菌2種Columnomyces hispaniolensis Haelew. & Perreau sp. nov.とColumnomyces peckii Haelew. & Perreau, sp. nov.を新種として記載。面白い研究。

ダブルホロタイプか!と思ったが、残念ながら(?)タマキノコのパラタイプ標本に寄生しているものを菌のホロタイプにしている。ダブルホロタイプというのはこれまであるのだろうか?琥珀なら一緒の琥珀に2種が封入されているケースもあると思うけど、動物と植物(菌)の両方のホロタイプというのは滅多にないケースだと思う。ちょっと面白いケースになりそうだったのに残念。