まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

食植性ハネカクシの幼虫形態と系統位置

K.T. Eldredge,1 T.D. Center, E.D. Mattison (2016) Larval morphology and preliminary ecological observations of the uniquely phytophagous rove beetle Himalusa thailandensis (Coleoptera: Staphylinidae: Aleocharinae). Can. Entomol. 148: 499–511.
食植性ハネカクシHimalusa thailandensis Pace, Klimaszewski, and Center, 2010の幼虫形態を記載し、生態や系統位置についても触れている。幼虫は棘毛相まで見ていて丁寧。幼虫はヘクソカズラの蔓にゴールを作りその中で生活するようだ。幼虫はとても変わった形をしているが、脚は発達しているので本当にゴールの中だけで生活しているのだろうか?成虫も食植性のようだ。
食植性のハネカクシがいることは全く知らなかったので驚いたが、生態や形態が異常に多様なハネカクシのことだからそんなに驚くものでもないのかも知れない。