まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

AE

この春から某学会誌のassociate editor(AE)なる仕事をやっている。たいした仕事はしていないのだが、良い経験になっているし、いろいろ考える機会にも繋がっている。結局”忙しい”の上塗りなのだが、いろいろ勉強になって楽しい面も多い。この機会を与えてくれたYさんには感謝している。
この学会誌は大手出版社からの出版になっているので査読もオートメーション化していて、AEがネット上で選ぶとその人に半自動でメールが送られる。でも、最終的にはAEと査読者との繋がりが重要になってくる(ちょっと有名な海外の研究者でも知り合いだったらすぐに引き受けてくれる;逆もまたしかり)。また、査読者の選定はAEの力量になってくる(この分野だったらこの人しかありえない、という人をpossible refereeに著者が選んでこないことも多い)。実に面白い。私もなのだが、著者が選んでくるpossible refereeがいかに著者に都合の良い人選なのかが判ってしまう。
でも、この雑誌でなければそのままアクセプトで良いような内容であっても、厳しい判断をせねばならなかったり、示唆的で面白いのに重箱の隅を突かねばならないケースもあって、何が良いのか判断に困ることも多い。そんなときの判断はEIC(editor in chief)に投げてしまうのだが、本来的にそれでよいのだろうかと思い悩んでしまう。きっとEICはもっと大変なんだろうな。