まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

ミュージアム講座第1回目


実に楽しかった。本当に良かった。話し方も上手で90分フルに話してもらったが、実に短く感じた。内容はかなりマニアックだったので、一般の人はどうだったか判らないが、私にはとても楽しい時間だった。ありがとうございました!
松山平野に昔は普通だったヤリタナゴが激減していて希少種となっているが、国内外来だけど地域によっては希少種であるアブラボテとの交雑が進んでしまっており(両種は同属)、保全上の困難さを生じさせている。交雑の原因は?激減の原因は?保全はどうしたら良いのか?いろいろな可能性を様々なアプローチで検討している段階。話を聞いていると保全対策はかなり難しそうで、私なんかはこの地域でのこの個体群の保全はあきらめるしかないかもとすら思ってしまった。しかし講義の最後のほうで「今はタナゴの個体数が多いことが唯一の救い」だと畑先生が話していたことに、前向きさを感じた。本当は農業している魚の話のほうが面白いと思っていたが、今回のタナゴの話も深く考えさせられるところが多かった。考えても考えても困難なことばかりだが、何とか良い方向に向かって欲しいのと畑先生の研究がより進んで欲しい。
こうやって他の研究者の研究内容をみっちり聞く機会って実はあまりなく、学会発表などでも断片的な発表になってしまう。良い機会だった。
畑先生に話して貰うよう交渉したのは私だったのだが、実は私が一番聞きたかったのだ。反省点としては広報する時間が短くなってしまい、学外からは3人のみの参加だった。本当にすみません。これは私のミスです。