まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

【書評】ブルー・ゴールド真保裕一

久しぶりにこの著者の小説を読む。テンポよく、成田までの機内と成田での待ち時間で読み切ってしまった。
読み物として楽しめたが、この著者の作品としては不十分に感じた。
まず、この著者の作品には必ずといってよいほどカッコイイ男が登場するが、本作品ではぱっとしなかった。また、バタバタ感が際立ち、これまでの作品とはちょっと違う気がした。登場人物のつかながりが複雑・特殊で、感情移入出来なかった。地名がかなり具体的で(架空ね地名も登場するが)、知っている場所なだけにそんなことは起こりえないのではないか、という気持ちもあり、冷ややかになってしまった。