まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

【書評】そして父になる

新千歳空港で購入し羽田空港宿泊のお供になった。
映画の原作ではなく映画を小説化したもののようだ。主人公は福山雅治でしかありえないような書き方だった。なので映画を見ている感覚ですらりと読み切った。ストーリーもオチもだいたい解っていたにも関わらず、クライマックスに差し掛かった時、照明が半分落とされた羽田空港のロビーのソファーで泣いてしまった。映画館でこの映画を見るときは気をつけないと号泣してしまいそうだ。
ストーリー全体に様々な二項対立事項がちりばめられ、読者(映画だったら鑑賞者)が理解しやすく、かつその解のほとんどはどちらでもない灰色決着という日本人好みになっているのが印象的であった。