岸本英成・望月雅俊・北野俊伸（2013）日本国内におけるハダニクロヒメテントウ（新称）Stethorus pusillus (Herbst)の再発見およびキアシクロヒメテントウStethrorus japonicus H. Kamiyaとの区別点．日本応用動物昆虫学会誌，57(1)：47-50.
普通種キアシクロヒメテントウの中にハダニクロヒメテントウを再発見したという報告。後者は旧北区に広く分布し一度は日本からも記録されたが、日本に産するのは全て前者だとされていた。成虫だけでなく、卵、幼虫、蛹の各ステージでも外部形態に違いがみられると言う。派手さはないが詳細な論文。しかし両者の分布状況については同属他種を含め曖昧なので、更なる研究ではっきりさせてもらいたい。普通種ゆえ過去の記録の洗い直しを含め大変な作業だと思うが。
