まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

ニセモンキマメゲンゴロウ

Okada, R. (2011) A new species of the genus Platambus (Coleoptera, Dytiscidae) from Hokkaido, Japan. Elytra, N. S., 1(1): 31-38.
ここの感想が、本当に正直にこの論文の評価を表していると思う。私も最初にこの原稿を読んだ時の感想はまさにその通りだった。私は疑い深いので、最初は疑ってかかっていたが、原稿を読んでいくうちに疑いも晴れ単純に、へぇすごいな、と思ったものだ。
東北にはいるだろうけど、どこまで分布するのか。気になる。早くだれか記録出て欲しいな。ちなみにうちの博物館には佐藤コレクションが入っているにも関わらず、私が採集した1個体しかなかった。岡田君に聞いたのだが、ググって出てくるこの画像はニセの可能性が高いとのこと。これってひょうご?
岡田君は学部1回生の頃から縁あって6年間近くで見ていたが、こうやって成果が出たことは本当に我が事のように嬉しい。何年前か忘れてしまったが、キボシツブゲンゴロウの採り方を教えてあげたことがあった。それまで彼は採ったことなく、自分がほんとうにちょっとしかコツを教えてあげて初めて採れた時、道路に落ちてもがいているセミのように川の中に倒れ込んで手足をバタバタさせて喜んでいた。それを見てこいつは本当にゲンゴロウ好きなんだなと、嬉しかった。今年は社会人1年目。大変だと思うし虫なんて採っている時間はないと思うが、頑張って欲しい。
 
→8月13日付の北海道新聞朝刊に顔入りで掲載されたとのこと。素晴らしい。