まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

【論文】 カエル寄生のゴミムシ

CLEIDE COSTA, SERGIO A. VANIN & THIAGO R. DE CARVALHO (2011) A new Brazilian species of Loxandrus LeConte, 1852, with description of immatures and notes on natural history (Coleoptera: Carabidae: Loxandrini). Zootaxa 2745: 30-42.
今回見つかったLoxandrus oophagusという新種の幼虫は、Leptodactylus fuscusというカエルの作る泡の卵塊に寄生し、その卵を食べて育つという。成虫は既知種とさほど変わった形態をしていないが、幼虫は既知種とだいぶん違い、寄生生活に適応した形をしている。全形図を見ると確かにゴミムシの幼虫には見えない形態だ。
Costaは幼虫好きで、これまでもいろいろ面白い論文を出しているが、今回のも面白かった。