まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

対馬の頸吻亜目+新称・改称

山田仁子・林正美・大原直道・奥寺繁(2009)対馬産頸吻亜目(昆虫綱,半翅目),1セミ型下目.長崎県生物学会誌(65):69-88 / 2ハゴロモ型下目.長崎県生物学会誌(66):49-67.
パート1では、セミ型下目6科157種を記録、パート2では11科75種を記録している。カラーの全形図が付いているが、全種網羅はされておらず、もう少し全形図の掲載種が多かったら良かったのに、と思う。とにかく、延べ15回にわたる調査の結果であるので、そのデータ量と重要性は計り知れないものがある。また、以下の有用情報も含まれているので要チェックである。

対馬新記録】イシダアワフキ、ヒメモンキアワフキ、シダヨコバイ、フタオビハトムネヨコバイ、オサヨコバイ、コミミズク、クスドイゲズキンヨコバイ、カエデズキンヨコバイ、ヤノズキンヨコバイ、ズキンヨコバイ、セグロアオズキンヨコバイ、イネヒラタヨコバイ、クロヒラタヨコバイ、サツマヒロズクサビヨコバイ、ブチミャクヨコバイ、ニトベブチミャクヨコバイ、イシハラホシサジヨコバイ、キンミドリコバネヨコバイ、Aconurella orientalis、ウスアカイチモンジヨコバイ、アカシマダラヨコバイ、ナカハラマダラヨコバイ、Recilia coronifera、キイロカスリヨコバイ、Macrosteles brunnescens、ヒメフタテンヨコバイ、ヤマトヨコバイ、アライヒシモンヨコバイ、Hishimonus phycitis、ミナミマダラヨコバイ、キュウシュウマエジロヨコバイ、クロミャクイチモンジヨコバイ、ヒメクロミャクイチモンジヨコバイ、コウシュンヨコバイ、オオイナズマヨコバイ、ムギトガリヨコバイ、Takagiella tezuyae、シラホシスカシヨコバイ、ミスジガリヨコバイ、キスジサジヨコバイ、Dikraneura orientalis、ベップオビヒメヨコバイ、カワリオビヒメヨコバイ、ハンノヒメヨコバイ、Alnetoidia lutescens、ジョウノフタテンヒメヨコバイ、カコガワフタテンヒメヨコバイ、スズキフタテンヒメヨコバイ、ヤノフタテンヒメヨコバイ、クズヒメヨコバイ、チマダラヒメヨコバイ、ヤマシロヒメヨコバイ、キウィヒメヨコバイ、Alebroides akashianus、Alebroides flavifrons、ハチジョウヒメヨコバイ、Alebroides marginatus、ミドリカスミヒメヨコバイ、Empoasca (Asymmetrasca) kaicola、カキノミドリヒメヨコバイ、マメノミドリヒメヨコバイ、モチダミドリヒメヨコバイ、アカスジヒメヨコバイ、チャイロオオズヒメヨコバイ、ウスバミドリヒメヨコバイ、Jacobiasca furcostylus、ズアカヒメヨコバイ、ニイジマヒメヨコバイ、カシヒメヨコバイ、クロヨモギヒメヨコバイ、ヨモギヒメヨコバイ、ニッポンシロヒメヨコバイ、ノッポロヒメヨコバイ、ババヒメヨコバイ、ホソヒメヨコバイ、ホシヒメヨコバイ、オビカワウンカ、ハコネヒシウンカ、イボタヒシウンカ、Macrocixius giganteus、ヨモギヒシウンカ、シダスケバモドキ、ハリマナガウンカ、エゾナガウンカ、タカサゴナガウンカ、タマガワナガウンカ、タテヤマナガウンカ、ホソミドリウンカ、タケウンカ、クロコブウンカ、クロモンヒラアシウンカ、タテヤマヨシウンカ、フタスジオオウンカ、シロカタウンカ、マツヤマチビウンカ、ナカノウンカ、ニセトビイロウンカ、エゾトビウンカ、ヒエウンカ、セスジウンカ、カヤウンカ、アヤヘリハネナガウンカ、タマガワセダカハネビロウンカ、アカフハネビロウンカ、サトウマダラハネビロウンカ、キスジハネビロウンカ、アカメガシワハネビロウンカ、ウスグロコガシラウンカ、アカフコガシラウンカ、シマコガシラウンカ、タテスジグンバイウンカ、オヌキグンバイウンカ、ヒラタグンバイウンカ、ダルマウンカ、クサビウンカ、トビイロハゴロモ、スカシハゴロモモドキ、ヒメベッコウハゴロモ
【新称】ババクワキヨコバイPagaronia babai M. Hayashi et Yoshida, 1995、ハンラサンクワキヨコバイPagaronia hallasana Kwon et Lee, 1978、サツマヒロズクサビヨコバイBhatia satsumensis (Matsumura, 1914)、イシハラホシサジヨコバイParabolopona ishiharai Webb, 1981、トロエンホシヨコバイXestocephalus toroensis Matsumura, 1914、アカシマダラヨコバイDeltocephalus akashiensis Matsumura, 1914、ナカハラマダラヨコバイDeltocephalus nakaharae Matsumura, 1914、ベップオビヒメヨコバイNaratettix beppuanus Matsumura,1931、カワリオビヒメヨコバイ、Naratettix inornatus (Matsumura, 1920)、ジョウノフタテンヒメヨコバイArboridia jonella (Matsumura, 1932)、カコガワフタテンヒメヨコバイArboridia kakogawana (Matsumura, 1932)、オカモトフタテンヒメヨコバイArboridia okamotonis (Matsumura, 1932)、ヤノフタテンヒメヨコバイArboridia yanonis (Matsumura, 1932)、モチダミドリヒメヨコバイEmpoasca (Empoasca) mochidai Dworakowska, 1972、ニイジマヒメヨコバイAguriahana niisimai (Matsumura, 1932)、クロヨモギヒメヨコバイEupteryx (Eupteryx) melanocephala Melichar, 1902、ニッポンシロヒメヨコバイEurhadina (Eurhadina) japonica Dworakowska, 1971、ノッポロヒメヨコバイParacyba nopporensis (Matsumura, 1932)

【改称】カエデズキンヨコバイ(←シロズキンヨコバイ)、ゴマフブチミャクヨコバイDrabescus ineffectus (Walker, 1858) [?]、ミドリカスリヨコバイ(←ミドリナガヨコバイ)、スズキフタテンヒメヨコバイArboridia suzuki (Matsumura, 1916)、ヨツモンコヒメヨコバイEmpoascanara (Empoascanara) limbata (Matsumura, 1907)[?]、タマガワセダカハネビロウンカCedusa tamagawana (Matsumura, 1914)、アカフハネビロウンカEpotiocerus flexuosus (Uhler, 1896)、サトウマダラハネビロウンカKamendaka saccharivora Matsumura, 1910

【最近の論文による所属の変更等】
アカシマダラヨコバイ、ナカハラマダタヨコバイ、Recilia obongsanensis、イネマダラヨコバイ → Maiestasに
ミドリヒロヨコバイ Laburrus impictifronsからLaburrus similis Vilbaste, 1965