Brown, M. W. & Mathews, C. R., 2009. Biology of Oedophrys hilleri (Faust) (Coleoptera: Curculionidae): a potential new pest of peach in the eastern United States. Entomological News, 120: 185-193.
ヒレルクチブトゾウムシは、日本を含む東アジアに分布するが、1971年以降北アメリカにも侵入している。日本では作物に深刻な被害を及ぼすということを聞いていないが、アメリカではモモやナシの害虫になり深刻な被害を及ぼす可能性があるという。成虫は葉を食し幼虫は根を食べる。成虫による葉への被害は大きくないと考えられるが、幼虫による根への被害は、長期的な影響が判らないためはっきりしないが、今後、注意すべきと警告している。また、メイプルへの成虫の被害も報告されているという。
日本ではどちらかというと都市やその近郊の公園などに生息しているイメージで、よくケヤキなどの街路樹についているのを採集するが、ところ変われば、なのだろうか。
