まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

週末登山

学生を誘って大川嶺に行き、大川嶺に学生を放置し自分は1人で周辺の未踏の山に登ろうと思ったが、学生たちに希望者がいなかったのでさらに厳しい五代ヶ森に登ることにする。ここは急登かつササが酷いらしい。なので距離は長くなるが南から尾根伝いに登るコースを選択。YAMAPを見るとちょうど同じくらいの時期に行った人のレポートがあがっていたので参考にする。

4時起床で大成の集落に6時到着。大成神宮にお参りしてからその辺のスギ植林を直登し尾根に。そこから2つPHしつつ尾根を進み五代ヶ森へ。環境良いところだった。

下の方からずっとシカっぽさがあり、尾根沿いはシカの痕跡が多かった。ニホンリス×2、ヤマドリ×3、ゴジュウカラ営巣、などなどとても楽しい山登りになった。

石鎚山方面が見渡せた。尾根が繋がっているので歩けるが、よっぽど健脚じゃないと1日では無理

 

ミズスマシVSカエル

Sugiura S, & Hayashi M. (2024) Defenses of whirligig beetles against native and invasive frogs. PeerJ 12: e17214. http://doi.org/10.7717/peerj.17214

ミズスマシ2種をカエル2種に食べさせた実験。本当に目の付け所と選んだ対象が素晴らしい。ウシガエルって池にぼっと浮いていたりするのでミズスマシには脅威だろうと思った。ついでだからオナガミズスマシ亜科も試してみたら面白かったのに。

Eurypogon

G. PACKOVA, J. HÁJEK, M. GEISER & R. KUNDRATA (2024) Taxonomic review of Palearctic Eurypogon Motschulsky (Coleoptera: Artematopodidae), with a redescription of the only European species and descriptions of three new species from China. Zootaxa 5437 (4): 451–479.

中国から地味な3新種を記載している。既知種を一通り纏めており写真もたくさん示していて有用な論文。

ハネカクシ亜科の口器

Spiessberger EL, Newton AF, Thayer MK, Betz O (2024) Comparative morphology of the feeding apparatus of Staphylinine beetles (Coleoptera: Staphylinidae). Arthropod Systematics & Phylogeny 82: 267–303. https://doi.org/10.3897/asp.82.e114508

重要そうな論文。科全体ならもっと多様で面白そう。

チュウゴクアミガサハゴロモ

外村俊輔・大原賢二(2024)チュウゴクアミガサハゴロモ Ricania shantungensis (Chou & Lu, 1977) の徳島県からの初記録.徳島県立博物館研究報告 (34): 77–80.

四国初記録。

実は本種は松山でも学生が採っていて、早く報告するように言っていたのだが、先を越された。本報告は最近の論文も細かく拾っていて丁寧な印象。自分で採ったことがないので採ってみたい。

四国のタマバエの虫えい

湯川淳一・行成正昭・松尾和典・徳田誠・Wanggyu KIM・喜久村智子・佐藤信輔・上地奈美・Ayman Khamis ELSAYED(2024)四国地方で発見されたタマバエの虫えい.徳島県立博物館研究報告 (34): 1–18.

こういう報告好き。矢野(1964)のようなマイナーな論文にまで目を通しているのが素晴らしい。