まるはなのみのみ

日記です。ときどき意見や感想。

チュウゴクアミガサハゴロモ

外村俊輔・大原賢二(2024)チュウゴクアミガサハゴロモ Ricania shantungensis (Chou & Lu, 1977) の徳島県からの初記録.徳島県立博物館研究報告 (34): 77–80.

四国初記録。

実は本種は松山でも学生が採っていて、早く報告するように言っていたのだが、先を越された。本報告は最近の論文も細かく拾っていて丁寧な印象。自分で採ったことがないので採ってみたい。

四国のタマバエの虫えい

湯川淳一・行成正昭・松尾和典・徳田誠・Wanggyu KIM・喜久村智子・佐藤信輔・上地奈美・Ayman Khamis ELSAYED(2024)四国地方で発見されたタマバエの虫えい.徳島県立博物館研究報告 (34): 1–18.

こういう報告好き。矢野(1964)のようなマイナーな論文にまで目を通しているのが素晴らしい。

Sulawesi

タナトラジャで地滑りがあって心を痛めていたら、今度は火山の噴火。Gunung Ruangはどこかと思ったら、マナドの先の島だった。

昨夜は愛媛・高知で大きな地震があって他人ごとではない。松山は震度4。自宅にいたけどそんなに揺れなかった。が、携帯の警報音が鳴り響いて驚いた。研究室では物が落ちたりもなかったが、インドネシア土産で貰った木彫りの人形が落ちそうになっていた。

ヨーロッパのデバヒラタムシ

Olivier Courtin & Hervé Brustel (2024) Synopsis des Prostomis Latreille, 1819 ouest-paléarctiques (Coleoptera : Prostomidae), avec la description d’une nouvelle espèce de Grèce, Annales de la Société entomologique de France (N.S.), DOI: 10.1080/00379271.2024.2331204

Prostomis hellenica n. sp.を記載。ヨーロッパのデバヒラタムシを再検討している。

丁寧に見ていて良い。この仲間はゲニが小さくふにゃふにゃで観察や解剖が難しいけど、ちゃんと見ている。下唇の前縁に種の特徴が表れるのは知らなかった。伊藤君の仕事もしっかり引用してくれている。

いきものまみれ

参加してきた。県内だけでなく広島や高知、香川からも展示が出ていて盛況だった。

懇親会も参加したが、車だったのでアルコールなし。やはり駅前のビジネスホテルを予約すればよかったと思った。

地元の高校生が参加していて、ある地域の鷹の食痕(鳥の羽根)を拾い集めた発表をしていた。羽根コレクターとしては刺さる内容だった。進路や研究方針を悩んでいるようだったけど、あまり適切な話はしてあげられなかった。ただ、今手元にあるデータはぜひどこかに形に残して欲しい。自己紹介した際に、「ああ、BIOMEの!」と言われたことはショックだった。忘れないから。

Capreolucanus

Qi et al., 2024. Capreolucanus yanxui Qi & Zhou, new species, the third species of the genus from Yunnan (China) based on morphological and molecular characters (Coleoptera: Lucanidae: Lucaninae). Zootaxa 5433 (3): 301–320. 

カッコいい新種。